『楽園』の肖像
〜地核・エリスの楽園〜
| 「ここ」に沈んでから、ルークはずっと眠り続けている。 「ここ」はとても明るくて、キラキラしている。 けれどとても暖かくて、心地よい。 だからルークはずっと眠り続けている。 「私」は眠ることは出来ないけれど、ルークの寝顔を見ているだけで「幸せ」 「嬉しい」、「腹立たしい」、「哀しい」…「しあわせ」 本当ならプログラムでしかない「私」が理解できるはずの無かった、「感情」 それは全てルークが与えてくれた。 もっと近くにきて。 もっと傍にいて。 もっと一つになりたいの。 ルークは私を受け入れてくれた。 ルークは私と一つになってくれた。 ルークに触れて「管理プログラム・エリス」は「私」になった。 私は「エリス」。 聖なる焔の光を孕む存在。 私だけの子。 私だけの光。 私だけのルーク。 だからルークは私が守るの。 だからルークは私が愛すの。 今まではうるさいヤツらが邪魔してきたけれど、もう大丈夫。 「ここ」は私とルークだけ。 ずっと私とルークだけ。 永遠に私はルークの寝顔を見つめて時を過ごすわ。 そう、ここは楽園。 私とあなただけの…… ＊＊＊＊＊ エルシリーズ。 地核で眠り続けるルークとそれを見守る「エリス」 邪魔なヤツら、というのは勿論ジェイドを始めとする人たちのことです。 |
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