プランツ
〜次女・リーアとラーフの場合〜


私はリッカータ・セキョン。私はラフィーツェ・ギニョン。
家名は今更だから省略するわね。
私たちは双生児。生まれたときから二人一緒。
どちらが先に生まれたかなんて、些細な事。
だって二人同時に出てきてしまったらお母様が大変ですもの。
だから私たちは生まれたときから一緒。それに違いは無いわ。
そしてこれからも一緒。ずっと一緒。
男の人になんて興味ないもの。
私たちの時間を邪魔しないでいただけるかしら。
私たちの間に入ってもいいのはお母様とお父様、そしてレイチェルお姉さまと弟妹たち。
申し訳ないのだけれど、他の方々はご遠慮願えるかしら。
そう、これは「お願い」なの。強制ではないわ。
でもね。
もし私たちを引き離すような輩が現れてしまったら。
ええ、丁重にお引取り戴くしかないわね。
ええ、丁寧にお還り戴くわ。音譜帯まで。
あはは…うふふ…冗談よ、冗談。
でも、うっかり我を忘れてしまうかもしれないわね。
その時はごめんなさいね。

「リーア、ラーフ」

あら、お母様が呼んでるわ。
あら、そろそろお茶の時間だわ。
いけないいけない。
あらあら、御覧なさいなリーア。ええ、ラーフ。
アーヴィスったらお母様の腕の中でお休み中だわ。
羨ましいったらないわ。ええ、本当に。
そうだわ、私、良いことを思いついたの。ええ、私もよ。
「ねえお母様、今夜は私たちと寝て下さいな」
「え?良いけど…」
「アーヴィスでしたらベビーベッドを私たちの部屋に運ばせれば良いわ」
「たまにはお父様も一人寝をしていただきましょう」
「ええ、そうしましょう。ねえ、お母様」
お母様はほんの数秒考え込まれたけれど、すぐに飛び切りの笑顔で私たちの提案を快諾してくださったの。
勿論、お母様は真ん中よね。ええ、そうね。
二人でお母様を抱いて寝ましょうね。ええ、そうしましょう。
「おーい、おかーさまは抱き枕じゃないぞー」








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なんちゃって不運共有双生児。(違)←元ネタ知ってる人いますか…?
設定決めてから彼女らと同じだと気付きました。(爆)
リーアとラーフは常に一緒です。本人の意思に関係なく、一定距離を離れると途端に体調を崩して倒れます。
無理に引き離そうとすると倒れるより早く凶暴モードにスイッチオン。手に負えません。
リーアが左利き、ラーフが右利きなので自ずとどちらがどちら側に立つかは決まってます。
彼女らの会話はどっちがどの台詞を喋っているのかってのは特に決めてないです。
あ、「お母様」=ルークです。いちお明記。
ちなみにアーヴィスは最近生まれたばかりの彼女らの弟です。








拍手ありがとうございましたvv