21:まるでドラマみたいな恋愛だ。
(ホーク×一歩/はじめの一歩)




その日、一歩は成田空港の一角で所在無げに立っていた。
ゲートから吐き出された人々が、各々の目的を持って散っていく。
その一人一人をきょろきょろと見回しながら、一歩は小さく声を上げた。
「あっ」
周りの人たちより一回り大きな褐色の身体。
ズボンのポケットに両手を突っ込んで立つその男の目許はサングラスで隠されていたが、間違いない。
「ホークさん!」
この距離と人ごみではその声は届かないだろう。そう思われたのだが、どうやら相手は聴力も獣並みらしく、迷わず一歩の方へと顔を向けた。
彼の傍らに立っていた金髪の男が何か話しかけていたが、彼は完全に無視してこちらへと人混みを物ともせず歩いてくる。
否、彼の纏う雰囲気に、自然と道が開けていたのだ。
その後を小走りについてくる金髪の男。彼が一歩に連絡をくれたエドガー・ジョンソン氏だろう。以前、ホークの傍らで見かけた覚えがある顔だ。
「ホークさん」
彼の足で二歩分を残し、立ち止まった男を見上げて笑いかけると、微かにその口角が持ち上がった。
「お久しぶりです」
そして彼はその間を縮めると、巨躯を屈めて一歩の肩口にその額を乗せた。
まるで幼い獣が母親に甘えるように。
「……」
肩口で小さく呟かれたそれに、一歩はふわりと笑った。
「おかえりなさい、ホークさん」








***
碇草シリーズ…(いつの間に)
うちのホークって無口だよな…。ていうかテンションが低い。
イーグルが会いに行った時の状態のままというか。
多分私がどう喋らせていいのかわかってないせいかと。orz
・・・えと・・・と、逃亡!!(ダッシュ)

 

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