04.エースの問題点
(鷹村×一歩子/はじめの一歩)




私の家族。
       鷹村 愛

私の家族はお父さんとお母さんとおばあちゃんとめぐと私の五人です。
家のしごとはつりぶねだけど、お父さんとお母さんはボクサーです。
お父さんはライト・ヘビー級の世界チャンピオンで、お母さんは女子フェザー級の日本チャンピオンです。
二人ともとっても強いです。
お父さんとお母さんはよくけんかします。でもすぐになかなおりするのでおばあちゃんも私もめぐもしらんぷりです。
けんかはいつもお父さんがわるいです。よくプライデーにお父さんのことが書いてあるってお父さんとお母さんの友だちの木村と青木がおしえてくれます。
お父さんはキレイな女の人が大好きで、それをプライデーにみつかってしまうのです。
バカだなあと思います。お母さんがかわいそうってお父さんに言ってもきいてくれないので、お母さんにとっちめてって言いました。そうしたらお母さんは、お母さんはしかたないんだよって言いました。何がしかたないのかわかりません。でもめぐたちはいやだよね、ってお母さんが聞くのでいやだよって言ったら、その夜、お母さんはお父さんをとってもおこってくれました。あんなにこわいお母さんを見たのははじめてです。
あんまりこわいのでおばあちゃんのへやでめぐといっしょにおばあちゃんにだっこしてもらいました。
おばあちゃんのへやにいるとお母さんとお父さんのこえはきこえなかったけれど一度だけすごいおとがして、すごくびっくりしました。
それからすぐにお母さんがおばあちゃんのへやにきて、にっこりしてもうだいじょうぶだからねって言いました。
ごはんのへやにいくと、かべにあながあいてました。びっくりです。
なんでおへやにあながあいてるの?とお母さんにきくと、手がすべっちゃったんだって。もうおうちは古いのでそうなのかな、と思いました。
お父さんにきこうと思ってお父さんをさがすと、お父さんはへやでおふとんをかぶって丸まってしまってました。どうしていもむしになってるの?ときいてもおしえてくれませんでした。
でも、おこったお母さんはとってもこわいんだなってことがとってもよくわかりました。
お父さんは世界チャンピオンで、お母さんは日本チャンピオンだけど、本当はお母さんの方が強いんだなって思いました。

おしまい。






***
めぐとめぐの作文、愛編。
どっちも二年生ぐらいで、愛の方がおしゃまで漢字も使いたがりなイメージで書きました。きっと習ってない漢字でも辞書とか引いて使ってそう。なのでその場限りの漢字。(爆)あとは二人ともボクシング関係の用語なら結構覚えてそう。なので「級」とか「王者」とか習わなくても書ける。でも「王様」は書けない。(笑)
でも結局相手の事を「めぐ」と呼ぶのは一緒のようです。多分後で先生に注意されて逆ギレします。(爆)
この作文が職員室で話題になってればいいです。(笑)

 

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