10.最後の夏
(鷹村×一歩子/はじめの一歩)




ぼくの一日。
        たか村 廻

ぼくのかぞくは、お父さんとお母さんんとおばあちゃんとめぐとぼくの五人です。
うちはつりぶね屋さんをやっています。つりぶね屋さんはおきゃくさんをフネにのせて、つりのばしょにあんないするおしごとです。
でもお父さんもお母さんも、ボクサーもやってます。
お父さんはチャンピオンです。
お母さんもチャンピオンです。
チャンピオンは王さまなんだってお父さんが言ってました。
でも王さまならなんで何人もいるの?ってきいたら、お母さんがおしえてくれました。ボクシングは体じゅうでクラスがきまっていて、そこに一人ずつ王さまがいるんだって。それで、お父さんはライト・ヘビー級の世界の王さまで、お母さんは女子のフェザー級の日本の王さまなんだって。女王さまじゃないの?ってお父さんにきいたらお父さんはわらってました。お母さんはそんなお父さんをおこってました。
ぼくとめぐはいつも朝の六時におきます。でもお父さんたちはもっと早おきで、つりぶねのじゅんびをしています。
ぼくとめぐがきがえてくると、お父さんとお母さんとぼくとめぐの四人でロードワークに出かけます。
おばあちゃんはおうちでごはんを作るのでおるすばんです。
河原までいっしょに走っていきます。それから800メートルダッシュというのを十本やります。ぼくとめぐはストップウォッチがかりです。
それから土手を上がったり下がったりもします。日によってちがうこともあるけど、いろいろやって、たいへんだなあと思いました。
帰りはぼくとめぐはお父さんとお母さんにおんぶしてもらいます。そんなにつかれてないけど、ぼくとめぐはお父さんとお母さんのおもりやくなのです。
お父さんはおもりにもなりゃしない!っていいます。めぐは女の子だからかるくっていいのっておこるけど、ぼくは男の子なので、もっとごはんをたくさん食べて大きくなってやるって思いました。
ぼくとめぐが学校へ行っているあいだ、お父さんとお母さんはジムでれんしゅうです。たまにあそびにいくと、お兄さんたちがあそんでくれます。でもあせのにおいがすごいです。
夜のロードワークはぼくとめぐもおばあちゃんとおるすばんです。夜はくらいからあぶないからだめだよってお母さんが言ってました。
なのでお父さんとお母さんがいないうちにぼくとめぐはおふろにはいります。
ぼくとめぐのさいごのおしごとは、かえってきたお父さんとお母さんにタオルをわたすことです。
それでぼくとめぐはおやすみなさいをします。

おしまい。





***
めぐとめぐの作文、廻編。
最後の夏、ということで、きっと夏休み最後の日に頑張って書いた作文。
KO・JI・TU・KE☆
逝ってきます。(爆)

 

戻る