「なーに言ってんだか」
さらっとあしらうと、引っ掛かってこなかったカーシュにツクヨミはブー!と不満を洩らしました。
「なーんだ、詰まんないの〜!」
ツクヨミは軽く地を蹴って飛び上がると、くるんっと一回転をして消えてしまいました。
「・・・・・・・・・・結局何だったんだ?」
単に食い気を優先させていただけのカーシュ。命拾いをした事に気付いていないようです。
まあ知らぬが仏って奴ですね。
「・・・・・・さて」
木の実もさっさと胃の中へ詰め込んだカーシュは火を消し、片して立ち上りました。
「そろそろ食後の運動でもしながら館へ帰るか〜」
夕方から指南役を仰せつかってはいたものの、それまでにまだまだ時間はあったりします。
「帰ったら昼寝でもすっかな」
軽く服の埃をぽむぽむと払うと大きく伸びをしました。
「あ〜、やっぱたまにゃこーゆーのも良いな」
オーチャの飯も美味いがな。
カーシュは一人心地そう言うとアクスを担いで地下通路へ向かいました。
こうしてカーシュさんの呑気な一日は過ぎていくのでした。

どうでもいいけど、古井戸から出入りするって客観的にどうよ。(何が)






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