ただ、君と居たいと
(ヤマネコ×カーシュ/クロノクロス)
※花咲く〜IF設定。
願ったのは、ただ一つ。
ただ、彼と居たいと、生きて行きたいと、願った。
なのに。
「んっ……は、あっ……」
徐々に押し開かれていく感覚にカーシュは悶える。
ぞくぞくとした快感が背筋を走って全身へと駆け巡る。
繋がった所が熱い。繋がった所だけじゃない、全身が発熱している。
「あ、あ……!」
殊更ゆっくりと押し込まれ、根元まで受け入れた時にはただそれだけで息が上がっていた。
「カーシュ」
「あっ……」
耳元で囁かれ、背筋を震わせる。
願ったのは、ただ一つだった筈なのに。
その想いが、カーシュの中のどろりとしたものを引き寄せる。
もっと、もっと深くまでこの身を貫いて、抉って、暴いて欲しい。
自分はこんなに浅ましかったのかとカーシュは震える。
強大な力を手に入れたって、世界を変えたいなんて大それた事は思わない。
ただ欲しかった。この男と紡ぐ新たな時間が。
そのためだけに、力を欲した。
「あっ?!」
「他事を考える余裕がまだあったか」
強く貫かれ、カーシュの背が撓った。厭らしい水音が室内に響く。
「ヤ、マネコ……!」
カーシュが腕を伸ばしてその亜人の体を抱きしめると、それに応える様にヤマネコもまたカーシュを強く抱きしめた。
その心地よさと齎される快楽に体を強張らせながら、カーシュは何度も男の名を呼んだ。その男を乞う様に。
そうする事しかできなかった。
***
いちゃらぶやまかー。 |