どうにかなってしまいそうだ
(ヤマネコ×カーシュ/クロノクロス)
※花咲く〜IF設定。
どうにかなってしまいそうだ。カーシュはそう蕩けた頭で考える。
四年振りにその姿を見せたヤマネコはカーシュを執拗に求めた。
離れていた期間を埋めようとするかのように回数を重ね、下半身はお互いの精液でどろどろになった。
それでもヤマネコは止めようとしない。カーシュの中のヤマネコ自身も衰えない。
どうにかなってしまう。カーシュはもう一度思う。
すべてがヤマネコに暴かれ、貫かれ、揺さぶられて。それでも止めてほしいとは思わないのだから自分も重症だ。
ヤマネコに求められている、というだけで心が満たされる。
けれど満たされた次から次へとまた欲しくなる。自分の貪欲さを見せつけられているようで少し恥ずかしい。
ああいっそ、どうにかなってしまった方が楽なのかもしれない。
それでもこのギリギリの所で踏みとどまっているのが良いのだ。
自分が自分のままで、ヤマネコはヤマネコのままで、別の存在だからこそ、愛しい。
たまには溶けて一つになってしまいたいと思うこともあるけれど。
やはり、今のままがいい。
***
何事も程々に。←え
もう戻れない場所を想う
(ヤマネコ×カーシュ/クロノクロス)
※花咲く〜2設定。
どさり、とベッドに横になってカーシュは小さく疲れた、と呟いた。
本当に、疲れた。ダリオの幻を見せられた精神的なダメージが大きい。
「ダリオ……」
今はもう亡きその姿を思い浮かべて名を呟く。どうした?カーシュ、なんて言って、笑ってほしかった。
けれど彼はもういない。もうあの頃には戻れない。
どうしてこんな事になってしまったのか。
全てはあの男がこの館に来てからおかしくなった。
亡者の島にグランドリオンが眠っているという情報も、ヤマネコからの情報だったらしい。
凍てついた炎もこのエルニドにあるのだと言っていたそうだ。
あの男は何を知っているのか。なんて、カーシュが考えた所で計り知れるはずもない。
カーシュにできるのは、ただ耐える事だけだった。
もう戻れない場所を想って、ただ耐えるだけだった。
***
短っ。 |