4月25日の花:ヤナギ:自由 ???/ハリポタ恋シミュ |
私は今、ハラヘリだ。 静寂の中に放り込まれたらとても困る状況だ。 なんせさっきからぎゅるぎゅると腹の虫が大合唱しているのだから。 当然、イライラしているわけで。 「よお、ローゼンリッター」 なーんて鼻で笑いながら近づいてくる輩には 「うるせえんだよこの糞ジャーディン!!」 大キックを相手の股間にぶち込むべし! よし、イイ手応え!じゃなかった、足応え!! 「ぐおぉぉぉ…」 股間を抱えて悶絶しているジャーディンのアホは捨て置き、私はスリザリン寮へと向かう。 ちっ、余計な体力使っちまった。次にジャーディンに出会ったら潰してやる。ヤツの遺伝子など受け継がれなくとも良し! お、そこを行くはパンジー・パーキンソン。よし、せびってみるか。 「ハァイ、ミス・パーキンソン。何かお菓子持ってない?」 するとまあ、予想したとおり彼女は「持ってないわよ」とひょいと肩を竦めた。 「そっか、ありがと」 ひらりと手を振って別れる。やっぱ部屋に戻るしかないか。 寮への入り口に立ち、合言葉を唱えて談話室へと入る。 あ、ドラコとジェム発見。お茶してるくせに茶菓子がないとはどういうことだ。あれば奪おうと思ったのに。通りで取り巻き二人組みの姿が見えないはずだ。 食べ物を持たぬヤツに用は無い。さっさと部屋に行こう。 「よっと…」 自分のベッドに辿り着いた私はその下から菓子缶を引きずり出して開けた。 中にはハニーデュークスで買い込んだお菓子がたんまりと。 「イヒヒ…」 凡そ年頃の女のコらしからぬ笑みを漏らし、チョコレートの包みを破いていく。 良いのよ、自分が女らしさに欠けている事は自覚してるから。逞しく生きるさ。 そして逞しく生きるために今は体力の回復に努めるべし。 「あんた最近食べてばっかじゃない?」 「うっ…」 同室の子に指摘され、私は視線を泳がせる。 「いやほら、最近小うるさいハエを叩き落としてるからさぁ」 そう、リウス・ジャーディンという小うるさいハエを。 「あんまり食べ過ぎるとあんたの幼馴染みみたいな巨体になるわよ?」 それは困る。 「じゃあ出来るだけカロリーの低そうなのを選ぶことにする」 チョコレートを食べ終わり、ヌガーへと伸ばしていた手をリンゴチップスへと向け直す。 「どんぐりの背比べね。結局量食べたら元も子もないでしょうに」 「気持ちの問題よ、気持ちの」 チップスをぽりぽり齧りながらの私の言葉に彼女はひょいと肩を竦めた。 あー早く夕食の時間にならないかなあ…。 |
今ちょこっとずつ作り始めているハリポタ恋シミュの主人公のSSSです。
まだあまり主人公像や周りとの関係性が固まってないのでこういうのを書いてみることによって固めようという魂胆です。
つまり自分の設定資料集みたいなものですね。
ということで書いてみたのですが…思いのほか乱暴で食い意地の張った主人公になりました。(爆)
名前は任意で入力できるようにしてありますが、姓は固定です。
始めは寮もグリフィンドールとスリザリンのどちらかを選び、それによっての初期ステータスの変動などを考えていたのですが、
別に寮選択じゃなくてもいいか、と気付いたので(遅)やめました。
寮を選べるというのは魅力的ですが、その代わりにファイルが二倍近くになるとなればいつまでもそれに恋焦がれているわけにはいきませんし。
特に寮によって態度がころっと変わってくる輩もいますから。スリザリンな方たちとか。
オリキャラは現時点で三人決まってますが、このSSSを書いて女子キャラの不足に気付きました。(遅)
どーすっぺかなー…既存のスリザリン女子つったらパンジーくらいしか…やっぱ同室の子の設定を考えるべきか。