6月7日の花:イキシア=団結して当ろう
感想文?/シルミド




6月7日、「シルミド」を観た。
元々は観る積もりは更々無く、ただ、時間的にそれしか観るものが無かったから観た、というのが切っ掛けだった。
その日、私は既に「ドーン・オブ・ザ・デッド」、「スキャンダル」と二作品を見終わった後で、結構ダレてたので始めの方は「腹減って来たかも」とか雑念まるけだったのが次第に魅入っている自分がいたりした。
一言で言うなら、感動した。
ええ、泣いたともさ。
ストーリーとかは先入観無しに実際に観て欲しいので詳しくは語りません。
が、これだけは言いたい。
チョ軍曹にはしてやられた。
ジープから落ちた、飴玉がいっぱい詰まった紙袋。
あの一瞬のシーンで、訓練兵への彼の想いが胸を打ちました。
他のどんなシーンも打ち消して、その一瞬が一番鮮明に残ってます。
始め、そのシーンに関連するSSSを書こうと思っていました。
あとはインチャン受けとか書きたいなーとかも思ってました。
でも帰宅して、さあ書くぞ、とパソコンに向かった途端、
「ああ、駄目だ」
「私はこの作品でそういう話は書けない」
そう思いました。
勿論、シルミド事件が本当にあった事件である事や、チョ軍曹のモデルになった方を始めとする何人もの関係者が未だ御存命らしいという事もありますが、何より、「シルミド」という映画自体がそういう事はしてはいけないと感じさせる作品だからです。
恐らく私は「ブラザー・フッド」を観たら即効でSSSを書く事でしょう。
兄弟萌え万歳!とでも叫びながら友人に語り散らすでしょう。
でも、「シルミド」ではそういう発言は憚られます。
私の中で確かに燻っているものはあります。こんなネタとかどうだろうとか思っている事も確かです。
でも、それでも私は「シルミド」でSSSを書く事は出来ないのです。
そういう作品なのです。
だからこそ、観て欲しいです。
何というか、久しぶりにこういう話と出会いました。
私は基本的に雑食なのでどんなにマイナーな作品であろうと萌えれば書きますが、「ああ、この作品でそれはしてはいけないのだ」、そう思わせる作品には出会った事がありません。少なくとも今思い出す事は出来ません。
是非、観て下さい。
映画館でなくても善いです。
いつかDVDやビデオが発売されて、それをレンタルしてでも構いません。
それとも何年か後にテレビで放映されるのを待つのでも構いません。
いつでも良いんです。
「シルミド」を観て下さい。

 

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