7月4日の花:アヤメ=神秘な人 一護/BLEACHパラレル |
護廷十三隊。 その名の通り十三の隊があり、それぞれ異なる隊章を掲げた選ばれし死神たちのことである。 だが、下級の死神や流魂街の住人には余り知られていない、もう一つの小隊が存在する。 零番隊。 零を冠する隊員たちは他の有数隊とは違い、変わり者ばかりの集まりだ。 人柄もそうである者もいるが、何が変わっているのかというと、斬魄刀だ。 死神の持つ斬魄刀。それは人それぞれ形は違えど刀、またはそれに類似する形状であることが殆どだ。 だが零番隊の者たちは隊長を覗き、尽く刀、刃とは無縁のものばかりなのだ。 突然変異とでも称するべきなのだろうか。とにかく上層部は彼らを手元においておく事とした。 その為、特殊部隊とは名だけの、実際には厄介ごとの火種にならない様、監視下に置くのが一番の目的なのだろう。 事実、隊首会への出席の権限を零番隊は有さないし、他の死神様に尸魂界のあちこちに散らばる事も許されない。それどころか瀞霊廷を出る事すら許可を得なくてはならないのだ。 その零番隊だが、隊長を始めとする上位席官は下記の通りだ。 隊長:黒崎一護 副隊長:石田雨竜 第三席副官補佐:茶渡泰虎 第四席:井上織姫 第五席:観音寺美幸雄 隊長である黒崎一護の斬魄刀は身の丈ほどの鍔も柄も無い大刀。 副隊長である石田雨竜は刀ではなく右手に嵌めた手套が弓へと変化する。 第三席、茶渡泰虎。彼の場合は右腕のアームメイル。 第四席、井上織姫。彼女の場合は花を象ったヘアピンが六人の精霊の形を取る盾舜六花へ。 第五席の観音寺美幸雄は冗談じみたステッキ。 隊長以外の上位席官全員が斬魄刀とかけ離れたものを主力としている。 彼らが普段何をしているかというと、それは基本的には他の有数隊と変わらないが、そもそもの人数が十人程度でしかない零番隊はこれといって重要任務を任される事もなく、存外自由な時間が多い。 特に隊長クラスになってくると更にやる事が無く、零番隊隊長に至っては十一番隊隊長と派手に手合わせをして説教を食らうという事も屡だ。 その零番隊隊長・黒崎一護だが、彼は人を惹きつける何かがあるらしく、暇を見ては彼にちょっかいを出しに行こうとする死神が跡を絶たない。 という事で、その零番隊の日常を追っていこうと思う。 |