7月5日の花:ホタルブクロ=愛らしさ
織姫、一護/BLEACHパラレル




瀞霊廷のある一角に設けられた零番隊の詰所。
その通路をぱたぱたと駆け抜ける、死覇装姿の少女の姿があった。
「黒崎くん、黒崎くん!」
目的の扉を勢いよく開き、中へと駆け込む。
「くろ…あれ?」
だが、その室内を見渡しても目的の人物の姿は見えない。
「あれえ?黒崎くん〜?」
ごみ箱の中や執務机の下を覗いてみても見当たらない。
「井上!」
すると開け放たれた窓の向こうから目的の声が聞こえ、織姫は慌てて窓辺に駆け寄った。
「あっ!黒崎くん発見!!」
窓から乗り出すようにして下を見下ろすと、同じく死覇装を纏った少年が通りから手を振っていた。
「あのね、山本さんが黒崎くんを呼んでこいって!」
「ジイさんが?わかった、サンキュ」
「いってらっしゃーい!」
踵を返して通りを駆けて行く一護の姿に織姫はぶんぶんと手を振って見送った。
「えへへ、お礼言われちゃった」

 

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