1月26日の花:キンセンカ=別れの悲しみ、悲嘆
庵、メロ、ホキ、京/2002予告







―還リタイ―






「やめろぉぉぉぉ!!!!」



ずっと言えなかった。



「放せ京大!!京也が!京也が…!!」



ずっと隠しててゴメン。



「俺、自分が
『鍵』だって知ってた。けど…」



還りたかった。



「テメエは今、俺だけじゃない、みづきの存在まで否定したんだよ庵ィ!!」



けれどそれ以上に、京の笑った顔や怒った顔や拗ねた顔、
そんな色々な表情を見ているのが好きだった。



「おとうさんはおかあさんのこときらいになっちゃったの?
みづきのこともきらい?」



同じ顔だろって笑うかもしれないけどさ。



「…ああ、そっか、そうだよな、うん、
お前死んじまえよ、庵」



俺もあいつも、草薙京大と草薙京也として、ずっと見守っていたかった。



「自分に犯されるってどういう気分?」



一緒に年を重ねていけたらと、願っていた。



「アンタが欲しいのは俺じゃねえ!親父だ!!」



なあ、京。



「…京が、泣いてる…」



俺たちはみんな、アンタのことが好きなんだぜ。





「おかえり、俺の欠片。さよなら、京也」










なんちゃって。
いや、実際にこういう展開にする予定ではいるのですが、
途中で気が変わって結局ほのぼの路線で突っ走るかも知れません。

 

 

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