キズイセン 花言葉「愛情のお返しを望みます」 |
「やっ…やっぱダメだって!」 ぐっいーっとアナザーの肩を押して押し戻すと、「ああ?」と低い声が降って来た。 「そりゃねえだろ今更よォ」 「ぅわっ!」 くつくつと笑いながらアナザーは京の体を反転させる。 「車と男は急には止まれないってな」 「いっ…」 「イイコだから大人しくしてろよ」 京の腕を後ろ手に捻り上げ、その腰を持ち上げてズボンを下着ごと引き摺り下ろした。 「やめっ…痛っ!」 身を起こそうとすると容赦なく腕を捻られ、頭を押さえつけられる。 そして押さえつけるのとは反対の手が外気に晒された双丘を撫でた。 「味見のつもりだったんだけどよ、ノッて来ちまったから完食させてもらうわ」 「ふざけんっ…アッ…!」 双丘の間に指が滑り込み、硬く閉ざされたそこを指の腹が擦るように撫でる。 「いっつも旦那のブツ飲み込んでんだろ?」 「あっ!ぅ、う…ぁ、っ…」 あの旦那、デカそうだしな、と笑いながらアナザーは中指の先端をそこに押し入れてはくりくりと入り口辺りで弄る。 「旦那ほどデカくねえかもしんねえけど、セックスはデカさじゃねえんだぜ?」 「あ、あっ…ぅ…」 やがてぐぅっと根元まで押し入れられた指が一定のリズムで抜き差しされ、京の脚が微かに突っ張る。 「アンタの中、指に吸い付いてくるぜ。もっとくれってよ」 「ちがっ、あぁっ…!」 「これなら大丈夫なんじゃねえ?」 何が、とは言わずアナザーは指を抜き、ポケットからコンドームを取り出す。 「ちょっ…マジでやる気かよ…」 ジッパーを下ろす音に京が身動く。 「言っただろ?イマサラってよ。こっちも収まりつかねえトコまで来ちまってんだよ」 ゴムの装着音が微かに聞こえ、京は背筋に微かな電流が走るのを感じた。 京は無意識にそれに期待をしている自分の体に唇を噛む。 「大人しくしてろよ、暴れると切れっからよ」 ふっと京の頭を押さえつけていた力が消え、京は咄嗟にアナザーから離れようと身を起こすがアナザーの手が腰をがっちりと掴み、引きとめられる。 「いい加減諦めて楽しもうぜ?ホラ…」 「や、あっ、あーっ!」 突き立てられた欲が押し入ってくるその熱と痛みを、きつく唇を噛んで遣り過ごそうとする。 だが、容赦無く押し入ってくるその質量。 「ああぁっ…くっ…あっ…!」 キシ、と感じた鋭い痛みに、京はそこが切れたのだと痛みに霞む思考の中で思う。 「ああ、奥さんが暴れるから切れちまったぜ?」 全く勝手な言い分だったが、それに反論するほどの余裕は今の京には無い。 「ま、これはこれで興奮するけどな」 繋がったそこから滲み出る赤。 それは唇を舐めて見詰めるアナザーの目の前で珠となり、京の白い内股を伝っていく。 その光景にぞくぞくと背筋を震わせたアナザーは半分ほど侵入を果たした自身を一気に押し込んだ。 「ヒァッ!あ、あぁっ…!」 「うわ、すげえ…溶けそ…」 自身を根元まで押し込んだアナザーから恍惚とした声が漏れた。 ゴムを付けているにも関らず、京の内壁の蕩けそうな熱と絡み付く襞。 「こういうの何つーんだっけ…ミミズ千匹?(笑)」 その声が聞こえているのかいないのか、京はひたすら荒い息を繰り返している。 「このままでも十分イケそうなんだけど、やっぱ男としてはそれは情けないよなあ?」 「知、るか…ぅあっ、いっ…あっ、あっ…?」 「よっと…」 アナザーは繋がったままの京の体を仰向けにさせ、足に引っ掛かっていたズボンを放り投げてその体に圧し掛かった。 「バックからの方がイイんだけど、奥さんのイク顔が見たいんだわ」 「あっ!」 両脚を抱え上げてぐっと再び奥まで突くと京の体はびくりと震えて仰け反る。 「あっ、あっ、はっ、は、ッァ!!」 腹側の襞を抉るように擦り上げると、悲鳴の様な声が一瞬上がり、アナザーは「へえ」と唇の端を持ち上げた。 「ココが感じるんだ?」 「ァアッ、ィッ…あっ、んあっ、あっ…!」 京は下半身から脳髄へと響くその強い快感に震えながらきつく眼を閉じる。 「あっ、あぁっ、も、イ、クッ…!!」 びくんっと京の全身が硬直し、自身から白濁とした精液がその腹へと散る。 「…っは、はぁ…はぁ…は…」 アナザーはくたりと弛緩した京の中から未だ猛る自身を抜き、血に塗れたゴムを外しながらくつくつと笑った。 「オイオイ、トコロテンかよ。挿れてからは一度も前に触わってねえんだぜ?」 よく仕込まれてやがる、と笑いながら自身を扱く。 「…ぅっ…」 既に限界に達していたそこは数回扱いただけで絶頂を迎え、びゅくっと勢いよく飛び出した精液は京の胸元や頬を白く汚した。 「…いやー奥さん、御馳走様。癖になりそうなお味でしたってね」 アナザーはそう茶化しながらズボンの前を整え、軽く服を叩きながら立ち上がった。 「旦那に飽きたら俺んとこ来いよ」 「誰が…」 京は身を起こして靴を手に取ると、思いっきりそれを投げつけた。 「行くか!!」 「うおうっ危ねえな」 ひょいと靴を避け、アナザーは酒瓶の入ったビニル袋を提げて玄関を開けた。 「それじゃ奥さん、またな」 「さっさと閉めやがれ!!」 アナザーが笑いながら扉を閉めると同時に京は再びぱたりと仰向けに倒れた。 ああもう何なんだ一体。 初対面のヤローに犯されてしまいましたよ。 しっかりイかされましたよ。 顔射までされましたよ。 こんな真っ昼間に。玄関先で。 天中殺か。 つーかゴムを置いていくな。 いやいや、持って行かれるのもそれはそれで嫌だ。 あー床が汚れた。俺が掃除するのか。ってそりゃそうだわな。 キスマークとか付けられなかったのがまだ幸いっつーか。 あーケツが痛いケツが痛い。 シャワー浴びてえ。や、掃除が先か。 それより服着ろって俺。 「…ィテテッ・・・」 京が呻きながら身を起こしたその瞬間。 「草薙!」 バンッ!と勢いよく開けられた玄関扉。 「くさな…」 硬直する義弟。 「…ぅわ…」 ああ、やっぱ天中殺だ。 京は頭を抱えたくなった。 せめてドアを閉めてくれ。 (終わります) |
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…えーと。(視線逸らしー)
あとはご想像にお任せします。(卑怯)とりあえず、ちょうど部屋を出て来たアナザーとだっちゅは鉢合わせしたみたいです。
で、アナザーが何か吹き込み、それで駆け込んで来た、と。
ゴムは無い方が良かったですかね?生でぐいっと一発。(何)
実はこれ書いてる途中でエロの神様が帰ってしまったので私的には燃焼不足。消化不良な感じ。
とりあえず、エロ書いてる時は我に返っちゃダメだね!!突っ走らないとね!!
(顔射のシーンでふと我に返ってしまい、思わず頭抱えた阿呆)