キズイセン 花言葉「愛情のお返しを望みます」 |
「やっ…やっぱダメだって!」 それは徐々に膨れ上がっていき、やがて罪悪感へと変わっていく。 「そりゃねえだろ今更よォ」 「ひあっ…!」 きゅっと幹を握られ、京の背が撓る。 「こんなにしておいてよく言うぜ」 「あっ、ああっ、や、やぁ…!」 先程より格段に強く扱かれ、京の目尻に涙が滲む。 「イかせて欲しいンだろ?ホラ」 「ぅ、あ…やっ…」 圧し掛かる男の肩に添えた手がを突っぱねようとする。 「うわっ!」 すると、込めた力以上にアナザーが吹っ飛んだ?感触に京は目を開けた。 「え…」 「イタタタタ!苦しいって!」 アナザーが誰かに首根っこを引っ掴まれて吊り上げられている。 「だったら息の根止めてやろうか…」 地を這う低音でそう呟くのは正真正銘、京の義弟のK’だ。 「K’…」 「わーった、わかったって!俺が悪かった!…だから放してねんっとォ!」 「!」 背後から吊り上げられた状態で繰り出された肘鉄を避けると、それに乗じてアナザーはK’の腕から逃れ、開け放たれたドアからするりと出ていく。 「テメエ!!」 「奥さん、またな!」 「死に晒せ!!」 軽い笑い声を残してアナザーは非常階段へと逃げていく。 「この…!」 「K’!」 後を追おうとしたK’の背に京の制止の声が掛かった。 「だがっ…!」 良いから、と京は首を振る。 「隙があった俺も、悪いんだし…」 そう呟いて俯く京。 「草なっ…」 憤りを紡ごうとした口は、そのまま固まった。 くしゃくしゃになったシャツ、慌てて履き直したズボン。乱れた髪。 俯いて露わになった項はほんのりと朱に染まっており、下肢も未だ収まらぬ熱を持て余してその存在を主張している。 こくり、と思わずK’の喉が鳴った。 「K’?」 言葉途中で沈黙した義弟を見上げると、何とも言えない表情で自分を見ているK’と目が合った。 「…あ、そっか…やっぱ、軽蔑、したよな?」 「違っ…」 「良いよ、無理しなくて。きっとK’が来てくれなかったら俺、あのままアイツとヤッちゃってただろうし…最低だよな」 京は苦笑して立ち上った。だが未だ体を支配する熱が脚から力を奪う。 ふらつきながら寝室に入ると、取り込みっぱなしの蒲団が積み重ねられていた。 ああ、こういう時ベッドだと楽なのに。 そんな事を思いながら京はどうしたものかと思案する。 本当ならトイレに篭もって抜いてきたいのだが、これ以上義弟に軽蔑されるような事はしたくない。 これ以上の事なんて、そうそう無いだろうけど。 京が自嘲気味に笑ったその時。 「京…」 背後から、抱きすくめられた。 「K’…?」 振り返ろうとするのを遮られ、彼の手が腰と熱の冷めぬそこへと伸ばされて京の体が震えた。 「辛いんだろ…」 「だけど…っ…あっ、K’ッ…」 下着の中へと差し入れられた指が勃ち上がったそれに絡み付く。 既に先走り液で濡れているそこはK’が握り込むと微かに湿った音を立てた。 「あ、んっ…あぁっ…」 腰に巻きつくK’の腕に縋らねば立っていられないほど膝がカタカタと震える。 「あっ…?」 K’の体と密着した京は、彼もまた僅かに欲を擡げている事に気付いた。 「……K’、座って…?」 囁くように告げると、京の意図に気付かないK’は訝しげに腰を下ろした。 「俺ばっか、してもらっちゃ悪いし…」 K’のジーパンのジッパーに手を伸ばし、下ろし始めた京に漸くその意図を悟ったK’が慌てた声を上げる。 「京…!」 「……」 京は微かに熱を持っているそれを取り出して手を添えるとそっと先端に舌を這わせた。 「っ…!」 「んっ…」 舌先で形をなぞる様に舐めた後、根元から裏筋をなぞる様に舌を這わせると面白いくらいにそれは硬度と質量を増した。 「ん、ふ…んっ、んっ…」 「…ぅぁ、っ…」 奥まで咥え込み、一定のリズムで頭を上下させるとK’の唇から微かに声が漏れた。 あ、なんか可愛いかも。 熱に浮かされたような思考の中、そんな事をぼんやりと思いつつ舌を動かしていると、京、と頭上から声が降って来て膨張したそれから唇を放した。 「体、こっちにずらせよ」 K’が自分の傍らをぽん、と叩いた。 「あ…うん…」 その意図を悟った京がおどおどと体をずらす。 するとK’が身を屈めて京のズボンをずらし、取り出した性器に舌を這わせた。 「ぁっ…」 ひくりと京の体が震えた。ぎこちない舌使いで京のそれにしゃぶりつく義弟の姿に煽られながら京も再びK’のそれを口内へと迎え入れる。 「んっ、ふぁ…あっ…んっ…」 時折全身を走る強い刺激に震えながら京は夢中でそれに舌を這わせた。 卑猥な水音と荒い息遣いだけが明るい室内に満ちる。 それが更なる興奮へと繋がり、京は悶えた。 「はぁっ…んっ、んっ、んぁ、ゃ、もっ…」 限界を訴えると、イけよ、と低い囁きが聞こえる。 「だけど…あっ、や、あっあぁっ!」 びくんっと京の体が硬直し、K’の口内に熱を吐き出した。 「…っは、はぁ…は…ぁ…」 硬直が解け、体が弛緩する。 「…お前も……」 ぼんやりとした視界でちゅ、と何度も猛ったそれに口付ける。 そしてもう一度深く咥え込み、ちゅぅ、と吸うように数回唇を往復させるとK’は小さく呻いて京の口内で果てた。 「んっ…」 その味に一瞬顔を顰めたものの、京はこくりと喉を鳴らしてそれを飲み下した。 「……」 無言でティッシュ箱を差し出され、京はそこからティッシュを数枚抜きとって口元を拭う。 「……」 「……」 気まずい。 何かもう欲の赴くまま突っ走ってみましたというか何と言うか。 お互い視線を逸らして沈黙する事数十秒。 「えっと…」 漸く京が口を開き、二人の視線がぶつかる。 「マキシマにはナイショ、な?」 へらりと決まり悪げなテレ笑いに、K’もただ無言で頷いた。 (終わったれ) |
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K’京しゃぶりっこルート!(下品)
別名:報われないだっちゅに愛の手をルート。(それはそれでどうよ)
団地妻のだっちゅが京を名前で呼ぶ時は一人エッチの時と理性が飛んだ時です。(笑)
良かったね、だっちゅ。これからはズリセンネタには事欠かないよ。