父親







僕の名前はジェム・スネイプ。
ホグワーツで魔法薬学を教えているセブルス・スネイプの息子だ。
だから入学する時に、父さんを橋渡しにしてダンブルドア校長先生に母方の姓、で入学させてくださいと頼んだ。
別に父さんが嫌いだとか、スネイプ姓が嫌だとかそんなことじゃない。
「教師の息子」として見られたくなかったからだ。
例え自分の努力で良い成績をとっても、親に問題を聞いたんだろうとか言われたくなかったし。
まあ、父さんの場合、例え僕が頼んでも問題を流すなんて事しないだろうけど。
父さんも同じ考えだったのか、僕の気持ちを察したのか、何も言わず承諾してくれた。
とにかく色眼鏡で見られるのが嫌だったから、僕はスネイプ教授の息子だという事はダンブルドア校長先生を始めとする一部の先生が知ってるのみで、僕は「ジェム・」として入学した。
…それにしても。
入学するまで知らなかったけど、父さんって有名なんだね。悪い意味で。
スリザリンをあからさまに贔屓して、出す問題はこれ以上に無いくらい捻くれていて、少しでもミスをすれば減点の嵐。口を開けば嫌味と「減点」の二言。
スリザリン生以外にはほぼ全員が嫌っている陰険教師。
僕、いっその事グリフィンドールに入りたかったよ…。
これでもし僕が父さんの子だってバレたら確実に白い目で見られてた。
別に、だからと言って父さんを嫌いになったりはしない。
父さんが本当は優しい人だって知ってるから。
父さんは夏休みと、あとは仕事の無い日曜日に偶に帰って来るだけで、あの通り無駄な話しは嫌いな人だから(僕もそうだし)他の家庭と比べてかなり会話が少ないと思う。
それでも家の中が明るいのはやはり母さんのお陰だと思う。
父さんは一見しただけじゃ分からないけれど、本当に母さんの事を大切にしている。
僕が入学してからも、暇を見ては母さんに会いに行っているみたいだ。(手紙は週に何度もやりとりしている)
母さんの話によると、二人は学生時代から付き合っていて、卒業する頃にはもう結婚の話が出ていたそうだ。
だけど、実際に二人が入籍したのは僕が一歳の頃で。
その時の事や、学生時代の話を二人は話したがらない。
ケンカでもしていたのだろうか、と思ったけれど、それにしては様子がおかしい。
あの明るい母さんでさえ、困ったような曖昧な笑みを浮かべるだけなのだ。
ただ、僕と妹の名前は大切な友人からとったのだという事は教えてくれた。
まあ、僕が産まれる前は「例のあの人」の所為で暗い時代だったらしいから、何があってもおかしくはないかもしれないけど。
ドラコなら何か知っているだろうか。
今度聞いてみよう。




その日、僕は一人で寮へ向かって走っていた。
午後の始めの授業の時、手を滑らせてインク壷を割ってしまったのだ。
当然その授業が終わっても、もう一つ授業がある。
ドラコは自分のを仲間で使えば良いと言ってくれたけど、寄りによって次の授業は魔法薬学。
僕がもう少し大人だったら、それを幸運だと思ってドラコのインク壷を仲間で使っただろう。
だけど、僕はまだ両親に依存した子供で、親には少しでも良い顔をしていたい子供で。
うっかりインク壷を割ってしまっただなんて、格好悪くて知られたくなかったのだ。
「合い言葉は?」の言葉の最中に「もぬけの殻!」と叫んで急いで談話室を駆け抜け…
「は?」
駆け抜けようとした僕の目の前に広がったのは、見慣れた談話室の光景と、その真ん中に入った大きなひび割れのようなもの。
ダッシュしていた僕が止まれるはずもなく。

僕はそのひび割れの中へと突っ込んでしまった。




「ぅわっ…!」
ひび割れに突っ込んだ瞬間、辺りは闇一色に染まったけど、真っ暗だと認識する頃にはもう明るい場所に出ていた。
ここは何処だろうと辺りを見回し、なんだ、と僕は肩の力を抜いた。
スリザリンの談話室だ。
さっきのが何だったのかは分からなかったけれど、まあ結果オーライという事で。
「あっ!インク!」
そうだ、僕はこんな所でもたもたしている場合じゃないんだった。
早くしないと授業が始まってしまう。
慌てて自分のベッドへ向かい…あれ?
僕のベッドじゃない。
部屋を間違えたんだろうか?
もう一度談話室まで降りてみて、もう一度上がってみる。
部屋の場所に間違いはない。
……でも違う。
ぐるりと部屋を見回してみると、どのベッドも記憶にある物と違う。
ベッド自体は同じなのだが、置いてある物が違っている。
部屋変えでもしたのだろうか?
だけど僕はそんな事聞いた覚えはないし、ドラコたちも何も言ってなかった。
すると、階下から足音と何処か潜めたような話し声が聞えて来た。
そうだ、誰かは知らないけど聞いてみよう。
僕は急いで階段を駆け降り、談話室へと向かった。
足音を聞き付けたその人達がこちらを振り返り、
「あれ?」
「「げっ」」
僕はきょとんとしてしまった。
そこに居たのは四人の男子生徒で、その内の二人が失礼にも「げっ」と顔を引き攣らせた。
その内の一人に見覚えがあった。
「…ポッター?」
何故グリフィンドール生の彼がここに居るのだろう。よく見ると他の三人もネクタイがグリフィンドールカラーだ。
だが四人は「よりによってスネイプに見つかった」とか何とか言っている。
…え?
「今スネイプって言った?!」
驚いてそう声を上げると、向こうもびっくりしたように僕を見た。
「どうして僕がスネイプの息子だって知ってるの?!」
ドラコが洩らしたんだろうか?(疑ってゴメン。でも一番可能性が高いのって君なんだよね)
すると、四人はひそひそと何か話し出した。感じ悪いなあ。
「確かにスネイプそっくりだけど、よく見ると少し違う…」
「ヤツの親父さんの隠し子とか?」
ぼそぼそと途切れ途切れに聞えてくるけど、さっぱりだ。
「ねえ、君」
漸くヒソヒソ話は終わったのか、ポッターがにこやかに話し掛けて来た。
「良かったらキミの名前を教えてくれないかい?」
「…ジェム。ジェム・
そう答えると、「?スネイプじゃないの?」と聞かれた。
僕が黙っていると、彼は気を害した様子も無く続けた。
「セブルス・スネイプとの御関係は?」
まるで何かのインタビューのような聞き方だ。
適当に誤魔化そうと思ったけれど、さっき思い切り息子だって言ってしまったし、僕は開き直る事にした。
「親子だよ」
むすっとして答えると、四人は固まっていた。
ポッターも目を真ん丸にして、ぱちぱちと何度か目を瞬かせた。
「…親子?それは、セブルスが父親で、君が息子っていう事?」
何を聞くんだこいつは。
「何を当たり前の事を言っているんだ」
ポッターが何かを言いかけたが、後ろに居た三人の内の一人、穏かな表情をした人が「そういえば」と割って入った。
「さっき、って言ったよね?もしかして、お母さんは?」
「母さんを知ってるんですか?」
「どういう事だよ!」
さっき「げっ」っと言ったもう一人の男が穏かな人に怒鳴った。
だけど、穏かな人はそれを綺麗に無視して僕を見ている。
「確認させてもらうけど、君のお父さんはセブルス・スネイプで、お母さんは。合ってる?」
「はい」
「じゃあ、今日、何かおかしな事はなかった?変な薬を飲んだとか、道具を見つけたとか」
「あ、さっき…」
僕はさっきのひび割れのようなものの事を話した。
勢い余ってそこに飛び込んでしまったけれど、次の瞬間にはまた談話室に居た事。
「それだ。きっとそれは時空の歪みか何かだったんだと思う。それでそこに飛び込んでしまった君は過去へ来てしまったんだ」
……は?
「過去?」
でも現に僕の目の前にはポッターが居るじゃないか。
この人は他人の空似なのか?
「取り敢えず、自己紹介をしておこうじゃないか」
ポッターがそう言って僕の肩を叩いた。
「まず、こいつがリーマス、隣りの小さいのがピーター、でっかいのがシリウス」
ちょんちょんと指を差していき、「で、」と彼は自分を指差し、
「僕はジェームズ」
そう名乗った。
ジェームズ?
「あの、もしかして、母さんと友達ですか?」
「うん、そうさ。ここの合い言葉を教えてくれたのも彼女。実はこれから噂のセブルス君のベッドに我らが最新作、時限式長々花火を仕掛けに来た所だったんだよ」
そう言ってジェームズは悪戯っ子の笑みを浮かべる。
母さん、他寮生に合い言葉教えたら駄目じゃないか。
「僕たちの名前は大切な友達が取ったんだって母さんが言ってたんです」
「僕「たち」?」
「妹がいるんです。名前はリリ」
「ジェムとリリ!うっわー!」
ジェームズが口をあんぐり開けている。ということはリリという人がいるのだろうか。
「よくスネイプが許可したね」
リーマスもぽかんとしている。
「おいおい、あと三人産まれたらシリウス、リーマス、ピーターってなるんじゃないのか?」
「いやいや、ジェム、リリと来てるんだからリウスとマーリスとターピーとかかもしれないよ?」
「ターピーって何だよ」
「あの、二人とも昔の事は話したがらないんで詳しくは知らないんですけど、みんな仲良かったんですか?」
「話したがらない?が?」
すると四人は顔を見合わせて、またあのヒソヒソ話を始めた。
…どうでも良いけど、目の前でするってどうよ。
せめて部屋の隅っこまで移動するとかさ。
「向こう側」とか「闇の陣営」とかの単語が聞えてくるけれど、やはりこれもさっぱりだ。
暫くしてひそひそ会議は終わり、リーマスが笑いを引いた表情で答えた。
「そうだね、僕らとは仲が良いよ。スネイプは、まあ、僕らのからかいの対象かな?」
…もしかして父さんがグリフィンドールを嫌うのはこいつらの所為とか?
「もし、君が望むなら、僕らの知っている事を教えよう。けれど、それは現時点での僕らの知っている事であって、もしかしたら明日には違っているかもしれない。それでも良ければ、僕らが想像できる範囲で、が昔を…僕らにとっては近い未来だけど…話したく無いのか、話してあげるよ。未来の君が過去の事を知る分にはタイムパラドックスは起こらないだろうからね」
「本当ですか?!」
ただし、とリーマスは続けた。
「それは君にとって辛い事だと思う。それでも良いかな」
リーマスの余りに真剣な視線に、僕は他の三人を見回す。
みんな、じっと僕を見詰めている。
知らない方が、良いのかもしれない。
けれど、その思いが勝てるほど、僕の好奇心は弱くなかった。
「それでも、知りたいです」
リーマスは小さく溜息を吐いて、話し出した。
「この学校には卒業と同時にヴォルデモートの配下になるだろうと噂されているグループがある。

その中の一人が、セブルス・スネイプ」

僕の中で、大きな雷が落ちた。
「…父さんが、デスイーターに…?」
まさか、あの優しい父さんが?
だけど。

『ヴォルデモート』

そうだ、ヴォルデモート、「例のあの人」!
彼は誰が倒した?――ハリー・ポッターが倒した。
そしてその時の犠牲者は?――ジェームズ…ジェームズ・ポッター!リリー・ポッター!!
シリウス・ブラックが裏切り、ピーター・ペティグリューや多くのマグルを殺し、アズカバンへ送られた!!
そうだ、何でこんな簡単な事を忘れていたんだろう!
どうしてジェームズの名を聞いた時に思い出さなかったんだろう!あんなにハリー・ポッターと見紛っていたというのに!!
どうして母さんがシリウスでもリーマスでもピーターでもない、ジェームズとリリーから取ったのか。
それは、二人がヴォルデモートの手に掛かって死んでしまったからだ!
…いや、でもおかしい。
リリはともかく、僕が産まれた頃はまだ二人は生きていた。
どういう事だ?
「ジェム」
リーマスの声にはっとする。
「大丈夫?」
気遣わしげに覗き込んで来るリーマスに、僕は大丈夫、と肯いた。
「もしかしたら、この先彼が考えを改めるかもしれない。けれど、今の僕らに思い当たる節と言ったらそれしかないんだ」
杞憂だったらごめん、と続けるリーマスに、僕はいいんだ、と首を振った。
例え父さんがデスイーターでなくとも、何らかの形で関っていたのかもしれない。
例えば、本当はシリウスが裏切ったんじゃなくて、父さんが彼らの居場所を教えたんだとしたら?
ピーターはそれを知って殺されたんだとしたら?
だとしたらシリウスは冤罪でアズカバンに、地獄といわれる牢獄に繋がれる事になる!
今の僕には、それを否定するだけの知識が無い。
だけど、だけど…
「どう、しよう…」
「ジェム?」
僕は耐え切れなくなって両手で顔を覆った。
「僕、僕、知らないよりはずっと良いって思ってる…だけど、知らない方が良かったとも思ってるっ…だって、僕、僕は、幸せなんだ、父さんは顔には出さないけど僕やリリの事を愛してくれて、母さんの事も凄く、大切にしてるんだ、僕から見ても呆れるくらい、仲が良くて、幸せそうで、ぼ、僕もそれが、凄く幸せで…」
声が震えて時折ひっくり返った声が出る。けれど、僕はそれに気付けないほど動揺していた。
「ジェム…」
誰かが僕をそっと抱き寄せ、背中を軽く叩いた。
「この先何が起こるのかとか、君の時代での僕たちはどうなっているのかとか、聞いてはならない事だから聞かないし、僕達も君の事は誰にも、勿論あの二人にも言わない。だから、どうにかして元の時代に戻れたらこの事は忘れてくれても構わない。でも、これだけは覚えていて」
リーマスの声に顔を覆っていた手を下ろし、僕を抱き寄せている人物を見上げると、そこに居たのはやはり穏かな笑みを浮かべたリーマスで。
「幸せに、なって欲しい」
「リーマス、でも、」
僕の言葉はリーマスの微笑みに遮られてしまった。
「スネイプやの過去がどうであれ、「今」、君たちは幸せなんだろう?」
リーマスの言葉に僕はこくりと頷く。
「じゃあ、それで良いじゃないか。例え僕らが想像した通りあちらへ行ってしまっていたとしても、「今」は幸せにしているんだろう?だったら、少なくとも「今」はあちら側じゃあ無いよ。あちらにいるのに幸せな顔が出来るほど器用じゃないからね、彼は」
確かに、父さんはそんな器用な人じゃない。
僕がまた頷くと、リーマスは「よしよし」と僕の頭を撫でてくれた。
完全に子供扱いされているけれど、実際僕は子供で、彼らよりも年下なのだから仕方ないとも思う。
すっとリーマスが僕から体を離した。
「さ、それじゃあ君が元の時代へ帰る為の方法を探さないとね」
「やっぱダンブルドアの所へ行くべきじゃないか?」
シリウスがそう提案する。(とても十人以上の人を殺した様には見えない)
「ぼ、僕もそう思う…」
あ、ピーターがまともに喋っている所を初めて聞いた。(加害者と被害者が普通に話しているのも何だか変な図だ)
「よし、じゃあ取り敢えずダンブルドアんトコに…」
「痛っ」
突然、右頬の辺りでばちっと痛みが走って僕は声を上げた。
「どうし…」
ジェームズが「た」の形で口を固めて目を見開いた。
他の皆も同じ様に驚いた表情をしている。
「え?え?」
僕がおろおろとしていると、シリウスが「ジェム、後ろ…」と指を差した。
「え?うし…うわっ?!」
ぐいっと何かに引き摺られ、僕は後ろへ倒れ込んだ。
あの切れ目だ!
斜めにひび割れたその間に引きずり込まれ、ジェームズたちとの世界のひび割れが閉じられる。
元の時代に戻れるのだろうか、と思った途端、どたっと倒れ込んだ。
「ったたたた〜〜…」
今度は何処に落ちたんだ、と上半身を起こし、
「あれ?」
椅子に座ったふわふわしたロングヘアーの女の子と目が合った。
確か、ハリー・ポッターとよく一緒にいるグレンジャー嬢?
グレンジャー嬢は驚きの表情で僕を見下ろして固まっている。
座り込んだまま辺りを見回すと、何とそこは地下牢教室で。
今、正に授業真っ最中で。
ドラコまでぽかーんとして僕を見ている。
と、言う事は。
「…ミスター・
父さんが呆れたような困惑したような表情で僕を見下ろしている。
そりゃそうだろう、授業に遅れて来た上に、文字どおり降ってわいたんだから。
説明しようとしたけれど、口を付いて出たのは違う言葉で。
「昔、ベッドに長々花火仕掛けられた事ってある?」
あ、固まった。
「だ、だ、誰に…!」
珍しい、父さんが焦ってる。
どうやら夢じゃなかったらしい。
そうか、夢じゃ、無いのか…。
そう思ったら、泣けてきた。
「ジェ、ミスター・?」
父さんが途惑った声を上げてる。
どうしよう、泣き止まないといけないのに、涙腺が故障したみたいに次々と涙が溢れてくる。
「ごめ、ごめんなさ…おとぉさ…ごめんなさい…」
すると、ふわりと体が浮いた。
父さんが僕を抱き上げたのだ。
「今日は自習にする。今の所までを来週までにレポート一巻。以上」
そう言い残して父さんは地下牢教室を出る。そのまま自室へ向かい、僕をソファの上にそっと降ろした。
「ジェム?どうしたんだ、何があった」
父さんが僕の前で膝を付いて視線を合わせてくれる。
「…っ…」
父さんは、デスイーターだったの?
聞きたいのに、聞けなかった。
僕は、その答えを聞くのが怖かった。
僕の喉はその言葉の造り方を知らないかの様に詰まり、鳴咽だけが響く。
「ジェム?」
父さんの優しい声に、漸く僕の喉は声を紡いでくれた。
「ぼ、僕は、幸せ、だからっ…」
「ジェム?」
「父さん、と、母さんと、リリと、幸っ、せ、だよっ、父さん、父さん、は、しあ、幸せっ?」
父さんは暫く僕を見詰めていたが、「ああ」と言ってくれた。
「幸せだ」
なら、良い。
父さんも、母さんも幸せならそれで良い。

――スネイプやの過去がどうであれ、「今」、君たちは幸せなんだろう?

リーマスの声が甦る。
うん、僕達は今、幸せなんだ。
だから、もうそれで十分だ。
「…落ち着いたか?」
父さんがタオルを呼び寄せ、涙でぐしゃぐしゃの僕の顔をそっと拭ってくれた。
「…うん…」
父さんはもう僕に何があったのか、聞かない。
僕が言わないと決意した目をしているから、父さんは聞きたくても聞かないでおこうとするだろう。
ジェームズ、リーマス、シリウス、ピーター。
君たちが僕の事を言わない様に、僕も君たちの事を言わない。
いつか、話せる時が来たら、その時は全てを話すよ。
そして、聞きたかった事も、全部聞く。
だからジェームズ、リーマス、シリウス、ピーター。
今は、僕たちだけの秘密にしておこう。







(END)
+−+◇+−+
えー、ジェムは忠誠の儀式の存在は知らないです。いやだから何といわれても困るんですが。
ただそれだけです。
あと、リーマス×ジェムでもないですヨー?(爆)
ていうか、気付いたら無駄に長くなった上にタイトルから掛け離れてしまいました。
まあいいや、父メインの話だから。(微笑)
関連タイトル:「思い出」、「新学期」
(2003/06/06/高槻桂)

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