選択課題・ラブラブな二人へ
ひそひそ話 (成田×達海/ジャイアントキリング) 「成さん、成さん」 練習が終わって各々ロッカールームへと向かう途中、達海が声をかけてきた。 「何だ」 「今日は何か予定ある?」 悪戯っ子のように輝く瞳で問われ、成田は視線を逸らした。 この目に弱いことを達海は知っているのだ。 「特にない」 ぶっきらぼうに答えても達海は馴れたもので、ひょいと背伸びをして成田の耳元で囁いた。 「じゃあ後で部屋行くから待ってて」 「!」 咄嗟に達海を見ると、彼はにかっといつもの笑みを浮かべて「じゃあね」と成田を追い抜いていった。 あいつはこの合宿を何だと思っているんだ。 そう思いつつも頬に朱が差すのを抑えられない成田は、思わず口元を押さえた。 *** 成田、デレ期。(笑) 髪の毛を弄る (後藤×達海/ジャイアントキリング) 情事の後、後藤はよく達海の髪を撫でる。 さらさらと梳かれる感触に達海は目を細める。 時折ぞくりとするそれに、達海は身をふるりと震わせた。 「ゴトーの手つき、やらしい」 「そうか?」 普通に撫でてるつもりなんだけどなあ、と呟く後藤の胸元に顔を寄せる。 「もうお終い。撫でるの禁止」 「えー」 「あんまり撫でられると、またしたくなるから」 だから駄目、と言っているのに後藤は髪を梳くのをやめようとしない。 「じゃあ、その気になってもらおうかな」 「…後藤のスケベ」 何だか悔しかったので、後藤の鎖骨に歯を立ててやった。 なのに後藤は小さく笑うばかりで。 やっぱり何だか悔しくて、今度は笑えないように唇を奪ってやることにした。 *** 第二ラウンド開始ー。 後ろから抱きしめる (成田×達海/ジャイアントキリング) 部屋に入るなり後ろから抱きしめられ、達海は期待に身を震わせた。 「達海…」 成田の湿った吐息が首筋にかかり、シャツの裾から無骨な手が這い上がってくる。 「成さん…っ…」 背後から首筋を食みながら胸の突起を指の腹が押しつぶしてきて達海の膝が震えた。 「ぁっ、成さ、んっ…」 両方の突起を同時に弄られ、達海は甘い声を上げて首を逸らした。 その声を吸い上げようとするように成田が背後から口付ける。 「ん…ふ…」 左の手は達海の胸元を弄ったまま、右の手がするりとズボンの中へ吸い込まれていく。 「んんっ」 勃ち上がりかけているそれをやんわりと握りこまれて達海の喉が鳴った。 幾ばか手荒く扱きあげられ、達海が甲高い声を上げる。 「成さ、ちょ、待って…」 「誘ってきたのはお前だろ」 「そうだけど、そうじゃなくて…ベッド、いこ」 するりと身体を反転させ、成田の唇に軽い口付けを落とすと達海はその手を引いてベッドへと向かった。 二人してベッドに倒れこむとスプリングが派手に鳴って、達海がくすくすと笑みを漏らす。 「笑っていられるのも今のうちだ」 むっとしている成田にもう一度軽い口付けを落とし、その唇を舌先で舐めた。 「夢中にさせてよ、成さん」 *** あとは読んでくださってる方の想像力に任せます。(爆) 背中合わせ (杉江×達海/ジャイアントキリング) 杉江と達海、それぞれが真逆の方向を向いて雑誌を読んでいる。 だが背中だけはぴったりとくっついていて、それが温かい。 否、熱い。ていうか、暑い。 勿論クーラーは入っているとはいえ、この真夏日にわざわざくっつくなんてどうかしている。 しかしどうにも離れがたいその熱に二人は雑誌を捲る手を止めない。 やがて。 「スギ、こっち読み終わったからそっち頂戴」 達海が雑誌を傍らに放って杉江の背中にもたれかかる。 「駄目です。まだ読んでますから」 「えーじゃあ一緒に読む」 のそりと身体を反転させてしまえば背中の温もりが消える。 けれどそれ以上に欲しいものは。 「その前に、ねえ、スギ」 キスして? *** 真夏に手繋いで歩いてるカップルとか尊敬します。手ぇ汗だくになりませんか。 夜這い (黒田×達海/ジャイアントキリング) 黒田は淫猥な夢を見ていた。 恋人である達海が黒田の一物を嬉々として咥え込む夢だ。 きっと先日の事が夢に出ているのだと黒田は思う。 先日、練習の後に呼び出された黒田は彼の部屋でそれこそ文字通り精を吸い尽くされた。 その時の事が原因だろうと遠い思考で思う。 じゅぶじゅぶとやけにリアルな音を立てて吸われ、黒田はその口内に達しそうになって慌てて夢を断ち切った。 筈だったのに。 「…ぅあっ…」 じゅうっと強く吸われる感触に黒田は思わず吐精していた。 目が覚めたばかりの混乱した頭で黒田は現状を理解しようと努めた。 目が覚めたはずなのに、未だ下肢を包む熱いそれが存在している。 恐る恐る視線を向けると、そこには夢と同じ光景が広がっていた。 「あ、起きた?」 ぬるりと萎えたそれを口から吐き出した達海が暢気に言う。 「…起きた?じゃねえよ、何でいんだよ。つか何時だと思ってんだよ」 「合鍵で忍び込んでみた。ちなみに午前三時」 こんな事のために合鍵を渡したわけじゃない。黒田は脱力して目を閉じた。 「気持ちよかった?」 「そういう問題じゃねえだろ…」 達海を見れば彼はにひっといつもの笑みを浮かべている。 まるでイタズラの成功した子供のようなそれに黒田は怒る気力も失せている事に気づいた。 「信じらんねえこいつ…」 「でも好きだろ?」 黒田はもう、睨む事しか出来なかった。 *** 喜怒哀楽02その後みたいな。クロタツでのフェラネタに萌える私は変態か。あ、今更か。 |