選択課題・ラブラブな二人へ
自転車二人乗り (杉江×達海/ジャイアントキリング) 今日はちょっと遠くのコンビにまで出かけた。 いつものコンビニにタマゴサンドが無かったからだ。 行ってみたは良いけれど、帰るのが億劫になって。 杉江に電話したら自転車で迎えに来てくれた。 お前自転車なんて持ってたのかよ。なんて言いながら後ろに跨って。 近場なら車よりコッチの方が便が良いんで、と杉江が漕ぎ出して。 さああと流れていく景色を眺めながら。 このままどこか遠くへ連れて行ってくれないかな、なんて。 思ったりもして。 このままどこか遠くへ連れて行ってしまおうか、なんて。 杉江が考えているなんて思いもよらず。 達海は過ぎ去っていく景色を目を細めて眺め続けた。 *** スギって原付のイメージがあるんですが、一応車とチャリって事にしておいた。(爆) 間接キス (黒田×達海/ジャイアントキリング) ふと黒田が言った。 「アンタよくそれ飲んでるけど、美味いのか?」 それ、とは勿論達海の手の中にあるドクター・ペッパーである。 「美味いよ。じゃなきゃ飲んでない」 「スギはこの世の飲み物じゃないって言ってたぜ」 その評に達海はもう一口ぐびりと飲み干してから「わあスギ酷い」と言った。 「別にそれほどでもねえよ。チェリー味のコーラみたいな。それか杏仁豆腐」 「…美味そうに思えねえ」 「だったら飲んでみな」 ずいっと差し出されて黒田は一瞬躊躇したが、結局その缶を受け取る。 匂いをかいで見ると化粧品のような匂いがした。 「駄目だ、これ」 「えー飲んでから言えよー」 それに、と達海はにんまりと笑った。 「それ飲んだら間接キスできるだろ?」 *** 結局クロはドクペを飲んだのか飲まなかったのか。 長いキス (深作×達海/ジャイアントキリング) 深作がキスが好きだと気付いたのは最近の事だ。 恥ずかしがってスキンシップを余り好まない深作が、キスだけは自然と受け入れてくれることに達海は気付いた。 ちゅ、ちゅと軽く音を立てるキスも、濃厚に舌を絡めて吸うキスも文句を言わず受け入れてくれる。 ただ、嬉しくなって調子に乗ると怒られるのだが。 それでも顔を真っ赤にして怒る深作が愛しくて、怒られても達海の顔は緩みっぱなしだ。 「聞いてんのかお前は!」 「聞いてるよーフカさん可愛いね」 「お前に言われたくない!」 そんな事よりフカさん。 ずいっと身を乗り出して達海は唇を寄せる。 「もっとキスしていい?それとも…してくれる?」 「…これ以上は歯止めが利かなくなるから駄目だ」 「利かせなくていいから、してよ」 「…くそっ」 悪態を吐いて深作が噛み付くようなキスをしてくるのを、達海はうっとりと受け止めた。 *** うちのフカタツはタッツがかなり深作に入れ込んでいる模様。 勉強を教えてもらう (成田×達海/ジャイアントキリング) 情事の最中、達海はごそごそと枕の下を漁り始めたので成田は愛撫の手を止めた。 「どうした?」 「あ、あった」 じゃーん、と取り出されたのは何処で買ってきたのかオナホールだった。 それを手に達海はベッドサイドにあったローションをも手に取った。 「…何する気だ」 「何って、勿論」 にゅるりとローションを押し出しながら達海が笑う。 「エッチのお勉強会だよ」 「っ!」 勃ち上がったそれに塗りたくられたローションの冷たさに身を竦ませると、「あ、ゴメン」と笑いを含んだ声がする。 「コレね、アイコちゃんっていうの。成さん、アイコちゃんの処女奪ってあげてよ」 「ちょ、お前…うあっ…!」 オナホールの入り口が押し当てられ、にゅるりと一気に奥まで押し込まれて成田は声を上げた。 「成さん、アイコちゃんのナカ、気持ちいい?」 にゅぷにゅぷとそれを上下させられ、成田は沸きあがる射精感を堪えるのに神経を集中させた。 けれど、にゅくにゅくと自身を包む柔らかさに意識を持っていかれそうになる。 「うっ…く…」 「あはっ、成さん可愛い」 「達海…駄目だ、出る…!」 「あ、ダメ」 ぬるりとオナホールを抜かれ、成田は安堵の息を吐いた。こんな玩具でイかされるなんて堪ったもんじゃない。 そんな荒い息を吐く成田の上に跨った達海が薄らと笑う。 「成さんは、俺のナカでイかなきゃダメ」 ゆっくりと、先ほどとは比べ物にならない熱い肉襞に包まれていく感覚に成田は呻き声を上げた。 「く、う…」 「アイコちゃんと俺、どっちが気持ちいい?言ってみなよ」 ぐぷんとローションが音を立てて根元まで飲み込まれる。 「このやろ…!」 入り口のきつい締め付けと中の柔らかな肉襞に包み込まれて成田は達海の腰を掴んだ。 「ひゃうっ!」 突如ぐいっと最奥まで押し込まれて達海の身体が跳ねる。 「調子乗るのも、いい加減にしろよ…!」 憤る成田の上で、達海は妖艶に微笑った。 「怒った成さんも、好き」 *** オナホネタが書きたかっただけなんだ…でも余り有効活用できなかったんだ…。 心がすれ違う (村越×達海/ジャイアントキリング) 俺なんで村越と付き合ってるんだっけ。達海はたまにそう考える事がある。 考え方も行動理念も全く違って、寧ろ真逆なんじゃないかと思うことすらあるというのに。 寧ろこちらから声をかければ白地に嫌そうな顔をするというのに。 その表情はもう初めに求めてきたのはお前だろ、と思わず突っ込みを入れたくなるほどだ。 と、言うより。 村越が達海の事をどう思っているのか、達海は余り考えた事は無い。 執着されているな、という自覚はあるがそれがどういったものなのかは考えない。 面倒くさいじゃないか。達海は思う。 自分の思考はフットボールに捧げられているのに、その上村越の事までなんてオーバーワークもいい所だ。 だから考えないようにしている。 いつかそのしっぺ返しが来るとしてもそれで良いと達海は思っている。 その痛みすらも受け入れる覚悟はとっくに出来ている。 それくらいには、村越の事が好きだった。 それが村越にとって十分なのか物足りないのかは達海にとってどうでもいい。 村越が自分に執着していて、そしてそんな村越を受け入れている自分。 他のものなど、名前をつけるだけ無駄だと知っていたから。 それだけで、達海には十分だった。 *** デキてんだかデキてないんだか。 |