選択課題・ラブラブな二人へ

説教する
(深作×達海/ジャイアントキリング)

「大体お前はなぁ!」
現在、達海は深作に説教されていた。
いつもの如く、調子に乗ってちょっかいをかけて怒らせたのだ。
「もう少し慎みってもんを持て!」
「そんな事言ったってー」
達海にだって言い分はあるのだ。
十年以上前からずっと好きで、今も好きでたまらない深作が目の前に居て。
しかも向こうも自分の事を想ってくれていて、キスもセックスも済ませた仲なのだからこれくらいいいじゃないか。
そう思うのだが。
「お前のは『それくらい』ってレベルじゃねえ!」
深作との考え方の違いの溝は一向に埋まる気配が無い。
「じゃあ何処までならいいの?」
ストレートに聞けば深作はぐっと黙り込む。
「ねえ、フカさん。キスはいい?」
「…ああ」
「じゃあ、ぎゅってするのは?」
「いい」
「手を触ったりするのは?」
「…程度による」
「耳を舐めたりは?」
「ダメだ」
「えーそんなところからライン引かれちゃうのー?」
「えーじゃない!」
「じゃあキスしていい?キスはいいんだよね?」
「……ああ」
すいっと顔を寄せて口付ける。
「んっ…」
舌を差し入れて絡ませれば、一瞬退く様な反応を見せた深作の舌がそろりと応えてくる。
くちゅりと音を立てて舌を吸い、ざらつく表面を擦り合わせるとぞくぞくと背筋を快感が走った。
ぎゅっと深作の身体を抱きしめると深作の腕もまた達海の身体を抱きしめてきて、達海は満足げに唇を離す。
「…は…」
舌先で濡れた唇を舐めると、そこから視線を外すように深作は目を逸らした。
「…やっぱり、キスもダメだ」
「…なんで?」
ちゅ、ちゅと唇の端にキスを落としながら尋ねれば、深作はぐいっと己の腰を達海のそこへ押し付けた。
「ぁ…おっきくなってる…」
「…だから、ダメだ」
大丈夫だよフカさん。達海は微笑う。
すとんとベッドサイドに座った達海はさあ、と深作に手を差し伸べた。
「来て、フカさん」
深作は操られるようにその手を取り、引かれるがままに達海の前に立っていた。
「口でしてあげる…だから、もっと気持ちよくなって…?」



***
フカタツは精神的にタツフカになる罠www





マウントポジション
(成田×達海/ジャイアントキリング)

腰に酷い重みを感じて成田は目を覚ました。
「あ、起きた」
「……何してる」
重みの原因は、隣で眠っているはずの達海が馬乗りになっていたからだった。
「あ、成さんちょっと怒ってる?」
当たり前だと成田は思う。
寝ている間にマウントポジションを取られていたなど、不愉快でしかない。
「何をしていると聞いている」
「何って…夜這い?」
「…お前が今日はしたくないって言い出したんだろうが」
いつものようにお互いのオフにあわせてやってきた達海を迎え入れたのが、恐らく今から数時間前。
一緒に食事をして、テレビを見ながら何となくそういう雰囲気になった時に達海がストップをかけたのだ。
「ゴメン成さん、今日そういう気分じゃない」
じゃあ何のために来たのだと問えば、
「成さんと一緒に居たかった、じゃダメなの?」
と可愛い事を言うものだからつい絆されて一緒に眠ったのが記憶の最後となっている。
で、目が覚めたらコレだ。
「だって目が覚めて成さんの寝顔見てたらこう、むらむらーっとしちゃって」
交差させた腕を胸元に当てながらごめんね?と謝る姿は愛らしい。が。言っていることは可愛くない。
「それで、夜這い」
「…寝ていた俺の都合は無視か」
すると達海はにひっと笑って全てを誤魔化そうとする。
「気持ちよくなっちゃえば眠気なんて吹っ飛ぶって」
身を屈めてキスを落としてくる達海の腕を掴んでぐるりと体勢を入れ替えた。
「ぅわっ」
ぼすんと枕に頭を沈めた達海が声を上げる。
その唇に貪りつくように唇を合わせれば、ちゅるりと舌が入り込んできて絡め取る。
「…っ…なりさん…」
キスの合間に名を呼ばれて下肢が疼くのが自分でも分かった。
「…起こした事、後悔するなよ」
成田の言葉に達海はにやりと笑った。



***
ナリタツ増えないかなあ…。





一緒にお風呂
(黒田×達海/ジャイアントキリング)

一緒に風呂に入りたい、なんて言い出した時からもう嫌な予感はしていたのだ。
というか、こうなるとしか思えなかった。
「んっ、んっ…」
浴槽の中で立つ黒田自身を咥え込む達海を見下ろして黒田はそう思った。
「…達海さん…」
達海は唇をぐぷぐぷと音を立ててリズムカルに前後させながらも舌先は裏筋を強く擦りあげてくる。
湯気でしっとりした髪に指を差し込めば、それすらも快楽であるかのように達海の目が細まった。
「んんっ…」
「っ…駄目だ、出る…!」
「んっ…」
じゅぷん、と吸う力が一層強まり、黒田は達海の口内に精を吐き出した。
「…っはあ…」
黒田が溜息とも取れる息を吐いてずるずると浴槽の中に座り込むと、湯が幾ばかりか溢れた。
すると黒田の出した精液を排水溝に向かって吐き捨てていた達海が何だよ、と唇を尖らせた。
「ヨくなかったのかよ」
「そうじゃなくて、さっきあれだけしておいてまだヤリ足りないのかよアンタは」
ちょっと前までベッドでも二ラウンドほどセックスをしておいてまだ足りないらしいこの監督は。
「だってさっきフェラさせてくんなかったじゃん」
「アンタ、ホントにフェラ好きだよな」
男の癖に男の一物咥えて楽しいのかよ、と思うが黒田自身、達海の感じる姿が見たくてすることも多々あるので余り強くは言えない。
しかも達海が
「だってクロの感じてる姿見るの好きだし」
と黒田が達海に対して思っていた事と同じ事を言うものだから余計に強く言えなくなってしまった。
「あーあ」
敵わねえなあ、ホントに。



***
またフェラネタかよ自分wwww





病気の看病
(後藤×達海/ジャイアントキリング)

達海が熱を出した。
徹夜明けの上に今朝は冷え込んだものだから一発だったのだろう。
今日がオフ日だったのが幸いするはずだったのだが。
どうしてもやることがあるからと本人は現在ノートと格闘中だ。
うーと唸りながらも何かを書き付けている姿は痛々しい。
ふわりふわりと体が揺れていることに達海自身は気付いているのだろうか。
やがて書いていたノートとペンを放り出し、パイプベッドに倒れこんだ。
「…終わり!」
「はいはい、じゃあこれ飲んで寝てろ」
差し出された薬とスポーツ飲料に達海は嫌そうな顔をする。
「えー薬やだー」
「ヤダじゃない。飲むんだ」
口移しで飲ませるぞ、とまで言うと漸く達海は薬とペットボトルを受け取った。
「げ、しかも粉だし。俺粉苦手なんだよな」
ぶつぶつと文句を言いながらも薬を飲み、苦い、ともう一度文句を言った。
「良薬口に苦し、だ。さあ寝ろ」
いつもの布団に毛布を重ねて寝かせると、重いよ後藤、とまた文句が聞こえたが無視をした。
「ああ、やっぱり結構あるな」
額に手を当てると達海は猫のように目を細めて気持ちいい、と呟いた。
「ゴトーの手、冷たくて気持ちいい」
「ばか、お前が熱いんだよ」
もっと触って、とせがまれて後藤は額から頬、首筋へと手を滑らせていった。
そうして掌が達海の熱を吸うと、今度はもう反対側の手で同じ様に熱を吸ってやった。
少しでも達海の熱が引きますように、と願いながら。
やがて達海が寝入ってしまうまでそれは続けられた。



***
タッツはウイルスに弱そう。





肩車をする
(村越×達海/ジャイアントキリング)

「丁度良かった、村越」
通りがかった資料室の前で村越は呼び止められた。
資料室の中から上背だけひょっこりと出した達海が手招きしている。
「何ですか」
「アレ取れる?」
アレ、と指差されたのは資料棚の一番上の小さめのダンボール。
言われるがままに試しに手を伸ばしてみるが、微妙に届かない。
「無理だな。後藤さんに頼んでみたらどうだ」
「後藤今居ないんだよ。あー脚立どこにあったっけ」
あ、そうだ、と不意に達海は何かにひらめいたようだった。
得てしてそういう時の達海の案というのは大抵が受け入れがたいものだけれど。
「村越、お前肩車してよ」
「は?」
「知らねえの、肩車」
「知ってるが、俺が、アンタをか?」
達海は当然と言わんばかりに「そう」と頷いた。
やはり達海の言い出すことは碌でもないことばかりだ。村越は溜息を吐いた。
「脚立なら隣の倉庫にありますから…」
すると達海は残念そうになあんだ、と肩を落とした。
「折角村越に乗れると思ったのに」
アンタ目的が変わってないか、と思ったが村越は黙って隣の倉庫へと向かった。



***
大の大人同士での肩車は危険だと思うおww

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