選択課題・ラブラブな二人へ

腕を組む
(後藤×達海/ジャイアントキリング)

ソファで二人並んでテレビを見ていると、不意に達海が身を寄せてきた。
するりと後藤の腕に自らの腕を絡め、ぴたりと身体を寄せる。
「達海?」
呼びかければ、視線はテレビを向いたまま「んー」と生返事が返ってくる。
「何となく、甘えたい気分」
淡々と言うその口調が照れ隠しだと気付いた後藤は、ふっと微笑って空いたほうの手で達海の髪を撫でた。
「そうか」
「うん、そう」
テレビの内容など最早入ってこなかった。
けれど、満ち足りた気分だった。



***
タッツがデレた!





衣装交換
(後藤×達海/ジャイアントキリング)

後藤が朝食を用意していると、達海がのそりとやってきた。
「起きたのか、達海」
「んー」
「ってお前、また俺のシャツ着てるのかよ」
見ると達海の纏っているシャツは肩の線が明らかにずれているし、袖も大いに余っている。
更には達海は下はボクサーパンツ一枚で、その上に後藤のシャツ一枚というのは朝から眼に悪い。
「え、燃えない?」
余った袖を口元に当てて笑う姿に、そりゃ確かに、とは思うものの。
「朝っぱらから襲われたくなかったらせめてズボンくらい履いてくれ」
トーストを皿に乗せながら言えば、達海の笑みは一層深まって。
「襲ってくれても良いのに」
「達海!」
朝からキッチンには達海の笑い声が響いたのだった。



***
据え膳据え膳wwwていうか「交換」じゃないなコレorz





慰める
(椿×達海/ジャイアントキリング)

「すいません、監督…」
椿はもう何度目かになるか分からない謝罪を繰り返した。
「もう良いって。お前がチキンなのは知ってるって前も言っただろ」
「でも、すみません…」
事の始まりは一時間前。
達海に呼び出された椿は達海の部屋を訪れていた。
そして何となくそういう雰囲気になり、椿は達海を押し倒した。
そこまでは良かったのだが。
「お前が勃たないかもなんて、予測の範囲内だって」
そう、勃たなかったのだ。
「それはそれで情けないッス…」
半泣きの椿に達海は苦笑してその顔を引き寄せた。
ちゅっと目尻に口付けるとその眼が驚きに見開かれる。
「か、監と、んんっ」
ちゅううううと擬音がつきそうな勢いで吸われ、椿がじたばたと暴れる。
やがてちゅぱっと可愛らしい音を立てて唇は離れた。
「今日はこれで勘弁してやるよ」
次は頑張ってくれよ?と囁く姿に、椿は赤面して「ウス」と頷いた。



***
緊張の余りへたってる椿に萌える!





テレビを見る
(羽田×達海/ジャイアントキリング)

二人でテレビを見ていると、「これ」と達海が画面を指差した。
「こいつら最近良く見るけど、そんなに人気なの?」
こいつら、とはテレビの中でトークを続ける少女達だ。
「ああ、うちのメンバーにもはまってるヤツいるぞ」
先日もコンサートと試合どちらに行くか迷っていたようだったので制裁を加えておいたのだが。
それを聞くと達海は可笑しそうに笑った。
「羽田は?そういうの無いの?」
「俺はETUだけで手一杯だ。そういうアンタはどうなんだよ」
「俺もフットボールだけで手一杯ー」
あ、でも。と羽田を見て笑う。
「羽田は特別枠な」



***
タッツ自身がアイドルだから問題ない。(何が)





頭を撫でる
(成田×達海/ジャイアントキリング)

達海が余りスキンシップが好きではないと気付いたのは付き合い始めてすぐの事だった。
人懐こい笑みに無防備に抱きついてくるその姿はその真逆に思える。
しかし相手の方から伸ばされる手にはするりとかわして逃げていく。達海にはそんなところがあった。
成田自身、最初の頃は抱きしめるのですら一苦労だった。
まるで、成田もいつかは自分の元を去ると諦観しているようですらあった。
何が達海をそう頑なにさせるのかは成田には分からない。
けれど何度も言い聞かせるように抱きしめ、キスをして抱き合って。
そうしていく内に達海は成田を受け入れていった。
それは、達海と付き合うことが出来たとき以上の喜びを成田に齎した。
そして今では。
「成さん、撫でて」
強請られるままに成田は達海の頭を撫でる。
そのまま柔らかな髪に手を差し入れれば、達海の目が猫のように細くなって気持ちよさげな声を漏らす。
髪を梳く手を首筋に滑らせ、肩、背中へと流せばびくりとその体が揺れた。
「成さんのえっち」
「俺は言われたとおり撫でただけだが?」
すると達海は「意地悪だ、成さん」と、ぷくりと片頬を膨らませる。
そんな達海も愛しくて、成田は尖らせた唇にそっと口付けた。



***
偶には甘いナリタツでも。

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