生意気な君へ5のお題

態度のデカさは超一級
(村越×達海/ジャイアントキリング)

達海猛という人間は自分に対して随分不遜な態度をとっていると村越は思う。
日常では勿論、ベッドの中でもそれは変わらない。
「抱かせてやるよ」
上から目線のその言葉に一度反発したことがあった。
けれど彼はそんな村越にちょっと目を丸くしただけで、にっと笑うと村越の前で自分を慰め始めたのだ。
その痴態はどんな娼婦よりも悩ましく艶やかで、むらこし、と呼ぶ声に村越は呆気なく陥落した。
そして今日もまた。
「ほら、挿れさせてやるよ」
淫らに脚を開いて誘う様に耐え切れず村越は達海の身体にのしかかる。
「…っ…」
ぬくりと中を暴けば、包み込んでくる肉の熱さに自身が更に熱を孕むのを感じた。
「あ、ああっ…すっげ、ナカででかくなりやがった…」
ぺろりと唇を舐める姿に、犯しているのか犯されているのか分からなくなってくる。
「動いていいぜ、お前の好きなように」
達海の「お許し」が出て初めて村越は腰を動かし始める。
腰を掴んで手荒く抜き差しすると、その都度達海の唇からは嬌声が上がった。
「あっ、あっ、もっと優しくしろよ…!」
「…好きに抱いていいんじゃなかったのか?」
「だって、あっ、そんな奥擦られたら…!」
「ここか?」
「ひあっ!あああっ、あっ、そんなの、イッちまう、あ、あっ!」
「イけばいい、何度でもイかせてやる…」
どちらがイニシアチブを握るとか、そんな事は今更どうでもいいことだった。
ただこの人の熱を感じていられること、それだけが村越には大事だった。



***
実はそういう態度でしか村越を誘えないタッツ。とかだったら萌える。





聞き捨てならないその一言
(杉江×黒田×達海/ジャイアントキリング)

「なあ、お前らってどっちがどっちに合わせてんの」
突然の問いかけに杉江と黒田は顔を見合わせた。
「達海さん、主語が抜けてます」
「あ、ごめーん。セックスの時、お前ら結構同時に近いタイミングでイクことあるじゃん。あれってどっちが合わせてんの?」
やっぱスギなの?と続ければ黒田が「聞き捨てならねえな」と眉を顰めた。
「えーだってスギの方がコントロール巧そうだし」
「寧ろ達海さんに合わせてるつもりですが」
「そうだぜ、アンタに合わせてんだよ」
すると達海は「え、なにそれ」と少女の様に両手を口元に当てた。
「俺が早漏みたいな言い方やめろよな」
「別に早いとは言いませんけど、自然達海さんに合わせてしまうのは仕方ないことだと思います」
「え、何で」
すると黒田が「アンタあれ無意識だったのか」と溜息を吐いた。
「え、何が?」
大変言い辛いんですが、と前置きして杉江が言った。
「達海さんがイクと凄く締まるんです。口も強く吸うからそれですぐ持っていかれてしまうんです」
だから達海さんに自然と合わせる事になるんです。
言い辛いと言った割りにすらすらと並べ立てる杉江に、達海は思わず赤面してもういい、と顔を両手で覆った。



***
スギと結こ(ry





その口利けなくしてやろうか
(杉江×黒田×達海/ジャイアントキリング)

「スギってなんでフェラ上手いの?」
情事の濃密な空気が未だ晴れない中、達海が杉江にそう問いかけた。
「そうですか?」
「うん。少なくともクロよりは上手いよ」
「おい」
「それって褒めてるんですか?」
「褒めてる褒めてる」
「お前らなあ!」
があっと声を上げた黒田を無視して達海は「それで、何でなの」と再度問いかける。
「何でと言われましても…そうですね、自分の感じる所を攻めてるだけですよ」
あとは、達海さんの真似です。
「俺の?」
「達海さんこそどこで覚えてきたんですか」
達海は秘密、と唇を歪めて笑う。
「まあ俺も最初はクロ並みだったけどな」
「いい加減にしとけよ」
すると黒田ががしっと達海の脚を掴んで引っ張った。
「おお?」
ずるっと黒田の方に引き寄せられ、萎えたそれを掴まれて達海は目を見開いた。
「な、にする気?」
「その口、利けなくしてやる」
「…っ…」
べろりと下から舐め上げられ、達海のそれがぴくりと震えた。
未だ控えめな大きさのそれを口内に迎え入れると、途端に体積が増し始めて黒田の自尊心を擽った。
「く、ろ、ダメ、もうでない…!」
「…嘘付け、すぐこんなにしておいてよく言うぜ」
くぷくぷと音を立てて頭を上下させると達海の腰がぴくぴくと震える。
達海がするように喉の奥まで迎え入れることは黒田にはまだ出来ない。
けれど緩急をつけた吸い上げに達海の唇からは嬌声が漏れ、内腿はイキたそうに引き攣っていた。
「クロ、も、だめ、あっ」
限界を悟った黒田が唇を離して手で数回扱いてやると、達海自身から精液が迸り、達海の腹を汚した。
「ほらみろ、俺のフェラでイってやがる」
「どうでもいいけど、後悔するのはお前だぞ、クロ」
杉江の呆れたような声に「何がだよ」と問えば、自失状態から復活した達海ががしりと黒田の腕を掴んだ。
「な、何だよ」
その唇に浮かぶ笑みに黒田が思わず身を引こうとするが、しっかりと腕を掴まれていて叶わない。
「…クロ、火ぃ点けた責任、取ってくれるんだよな?」
「は」
「クロの、しゃぶらせろよ」
ぺろりと舌なめずりする姿は捕食者のそれで。
漸く黒田もまずい、と気付いた。
「スギも手でしてやるからおいで」
「俺は達海さんの舐めたいんですけど」
「だーめ。俺が二人の搾り取るの」
最後の一滴まで、な。
妖艶に笑った達海の言葉に嘘はない事をこれから二人は思い知る事になる。



***
クロは拙いのが達海にはイイんだと思う。(真顔で何を)





生意気言ってる割に
(持田×達海/ジャイアントキリング)

持田という男は生意気だとか、傲慢だとか、そんな言葉で表される事がある。
事実、チームメイトはそんな彼の気質に振り回される事もあった。
監督である平泉でさえそれは同じ事で。
けれどそれは実力に裏づけされたもので、誰も逆らえない。
彼は屈する事を知らない王者だった。
しかし、それはたった一人の男の前では発揮されない。
持田は待ち合わせ場所に駆けつけるとそこに居た男に迷わず頭を下げた。
「達海さん、すみません!遅くなりました!」
チームメイトが見たらぎょっとする光景も、達海は当たり前のように受け入れて手をひらりと振った。
「いいよ、遅くなるかもって初めから聞いてたんだし」
「でも、」
「いいから。飯、連れてってくれるんでしょ」
「は、はい!」
持田は普段の不遜な笑みは何処へやら。
へらりと笑って達海と共に歩き出す。
達海は余り早く歩かない。
それが足の怪我が原因なのか、単に癖なのかは分からない。
しかし持田はそんな達海の歩く速度にあわせて歩調を緩める。
これが他の誰かだったなら持田は自分のペースで歩くだろう。
そして文句を言われようものならあわせられないほうが悪い、とでも言った所か。
だが達海相手となると話が違ってくる。
達海は持田が憧れ、尊敬し、何より強い好意を抱いている相手だ。
王様と呼ばれた男でも、愛しい者の前では形無しだ。
「取材はどうだったの」
「つっかれましたよー。もう聞き飽きた質問ばっかで」
「あー、そういうのあるよなー」
けれど持田をそんな風にさせている達海はといえば、素知らぬ顔で笑うばかりで。
そんな笑顔にも持田はどきりとさせられて。
やっぱりこの人が好きだ。
持田はもう何度目かになるか分からないその想いを内心で呟いた。



***
東京Vの王様もETUの王様には適いません。





可愛いところもあるんだな
(杉江×達海/ジャイアントキリング)

車出してきます、とキィを出した手を達海は思わず凝視した。
「スギ、何、それ」
何、と言われて杉江は己の手元を見る。
そこには見慣れた車のキィ。
「何がですか」
「それ、キーホルダー、くまのヤツ」
言われて漸く気付いたらしい杉江はああ、これですか、とそれを揺らした。
臙脂色のチェック地に赤いリボンの巻かれた小さなテディベア。
「紅茶のペットボトル買ったらオマケでついてきたんです」
最近のオマケって凄いですよね。
しれっとして言う姿に達海はふるふるしながら手を口元に当てる。
「か、かわいい…」
「欲しければあげますよ」
キィからそれを外そうとした杉江を「そうじゃなくて!」と達海が引き止める。
「スギがそういうの付けてるっていうのがものすごい可愛い…!」
杉江は微妙な沈黙の後、それはどうも、とだけ答えておいた。



***
ほんと最近のオマケって凄いですよね。どっちがオマケだ、みたいな。

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