あいうえお題

わたしの海で
(持田×達海/ジャイアントキリング)

今日は寒くて。
こんな日は二人でシーツを頭まで被って。
吐息がかかるほど近くて。
何にも見えないから少しだけ明かりを入れて。
間近に見えたお互いの顔に何だか可笑しくて。
くすくす笑って。
ひそひそ喋って。
やがて息苦しくなって二人してシーツから頭を出して。
ぷは、と息を吐いて。
また二人して顔を見合わせて。
笑って。
笑って。
キスをして。
キスをして。
また二人で頭までシーツを被って。
真っ暗な海の中で二人はじゃれ合って。
そうしてまた、キスをして。



***
いい年した二人がきゃっきゃしてるのが書きたかった。(爆)ていうかこれモチタツじゃなくてもい(ry





をい、マジかコレ
(村越×女達海/ジャイアントキリング)

※前中後村越編その後です。


「…マジか」
達海はブラジャーを手に愕然としていた。
妊娠してるわけでも授乳中でもないのにいつものブラのサイズが合わない。
試しに一つ上のサイズを引っ張り出してきてつけてみると、ぴったりだ。
そういえば確かにここ数ヶ月、女性化するたびに何となくきつい気がしていたのだが。
「ぜってえ村越のせいだ」
あいつが揉みまくる所為だ。
達海はそう結論付けてシャツを着る。
すると計ったかのようにノックされ、達海は不機嫌そうに「なに?」と返した。
「準備は出来たのか…まだ着替えてたのか」
シャツのボタンを留めていた達海を見て村越は呆れたような声を出した。
「あのなあ、お前の所為だぞ」
「何がだ」
「お前が執拗に胸ばっかり揉むからブラのサイズが合わねえんだよ」
「…今頃気付いたのか」
「あっテメ、確信犯かよ!」
信じらんねえ!と騒ぐ達海に村越はとにかく早くしろ、と急かす。
「遅刻するぞ」
「あーもう新しいの買うのめんどくせー」
差し出されたジャケットを纏い、達海は溜息を吐いた。



***
猛人三歳くらい。新しいブラは村越と一緒に選べばいい!





んー、それもアリかと。
(達海×女達海/ジャイアントキリング)

※前中後ミックスネタです。


目が覚めたら目の前に自分がいる、なんて体験。
普通は経験する事なんて無い。鏡が目の前っていうんならともかく。
だけど達海はそれを度々経験する。勿論、鏡なんて無い状態で。
「よう、俺」
「久しぶり、俺」
二人は狭いパイプベッドの上で寝そべったままそう挨拶する。
「あーほんと何なんだろうなこの現象は」
むくりと起き上がるともう一人の達海も起き上がる。
そこで達海は気付いた。
「あれ、お前今女性化してんの。ていうか胸でかくなってない?」
シャツを押し上げる胸元の膨らみに達海は思わず手をやった。
「あーこれ?うちのバカが揉みまくるからサイズ変わりやがった」
「うわー村越むっつりだなー。揉んでいい?」
「どーぞ」
遠慮なく揉むと、確かに自分が女性化している時より手に余る。
すると胸を揉まれていた達海がくつくつと喉を鳴らして笑った。
「くすぐってえよ」
「ああ、悪い」
達海もくすりと笑って手を離す。
そのままお互いに見つめあうと、どちらからともなく「なあ」と囁いた。
「…同じこと、考えてる?」
「多分な」
こんなチャンス、滅多に無いし。そう呟いてお互いに顔を寄せる。
触れるだけのキス。
間近に顔を寄せながら、変なの、と微笑う。
「同じ顔にキスしてる」
「もっと、する?」
「…する」
唇を合わせ、お互いに抱き寄せる。
「ん…」
どちらのものか分からない声が漏れ、二人はそのままベッドに倒れこんだ。
「ふ…ぁ…」
シャツの裾から手を滑り込ませると、冷たかったのか微かに顔を顰めた。
「あ、悪い」
「…大丈夫」
その手が浮かせた背中に回り、ブラのホックを外す。
ふるん、と締め付けから開放された乳房が達海を誘った。
「ほんと、俺のくせに俺よりデカイ胸しやがって」
「お前も後藤に揉んでもらえよ…あっ…」
尖ってきた先端を爪で弾くとそれだけで達海は震える。
「後藤どっちかって言うと脚派だからなー」
達海はシャツを捲り上げるとその胸の尖りに直に口付けた。
「んっ…マジで?」
「うん、執拗に撫でたりキスしたりしてくる」
口に含んだそれを舌先で突いたり押しつぶしたりするとその度に甲高い声が微かに漏れる。
「ごとー、ん、脚フェチかよ…ぁっ」
「村越はどんな風にするんだ?」
「あいつ、は…」
コンコン。
『達海、いるか?』
「「……」」
後藤の声に二人は思わず顔を見合わせる。
そしてにっと笑うと、「「どーぞー」」と綺麗なユニゾンで応えた。
「達海、またおかしな現象…」
が、の形で後藤の口が止まった。
「あんたら、何をしている」
固まった後藤を押し退けて入ってきた村越が二人の状況を見て険のある目を向けてくる。
「何って」
「親交を深めてた」
「「交ざる?」」
全く悪びれない二人の言葉に、後藤と村越は頭痛を堪えるようにこめかみを揉んで深い溜息を吐いた。
「とにかく、帰るぞ」
「あれ、今回俺らが迷子なの」
達海にブラのホックをはめて貰っていた達海がきょとんとして言う。
「ああ、だから帰るぞ」
すると達海たちはお互いに顔を見合わせ、にひっと笑った。
「じゃあ、この続きはまた今度な」
「ああ、楽しみにしてるよ」
楽しみにせんでいい。後藤と村越はそう思ったが、それぞれパートナーの手を取って立ち上がらせた。
「じゃあな、俺」
「ああ、またな」
手を振って出て行った達海と村越を見送って、達海は後藤を見上げた。
「なあ、お前って脚フェチだよな」
「…何の話だ唐突に」
「べっつにぃ?」
にひーと笑う達海に、後藤は本日何度目かの溜息を吐いた。



***
達海と達海がにゃんにゃんしてる話が書きたかっただけ!(爆)

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