あいうえお題

さてこれはどういうことだ
(持田×達海/ジャイアントキリング)

※「好きを免罪符にして」続編です。


「お前さ、何か俺に隠してない?」
長女を脚にひっつけ半目で問いかけてくる達海に、持田は次女をあやす手を止めて「何が?」と首を傾げた。
「これ、なに」
これ、と達海が眼前に突き出してきたのは、一個のコンドーム。
あ、やべ。持田は瞬時に理解して「あー」と視線を逸らした。
一見何の変哲もないように見えるが、良く見ると中央に小さな穴が開いている。
「お前、いつもゴムは自分で着けたがったよな。これが理由か」
「あっれ、全部捨てたと思ったんだけどなー」
「真由香がゴミ箱の裏に落ちてたのを拾ってきた」
母親の怒気に怯えているのか、達海の脚にしがみ付いて父親を窺っている真由香にあーそれで、と持田は思う。
「しくじったなあ」
「しくじったなあ、じゃない」
「何怒ってんの?俺たち今幸せでしょ。結果オーライじゃん」
しれっとして言う持田に、達海は深い溜息を吐いた。



***
次女も同じ手で孕ませました。持田の辞書に反省の字はない。





しかし人はそれを餌付けと言う
(成田×達海/ジャイアントキリング)

ことりと達海の前に置かれたのは熱々の湯気の立つ、お手製ナポリタンスパゲティの盛られた皿。
作ったのは勿論、目の前で憮然とした顔をしている成田だ。
お腹すいた、と煩い達海の駄々に負けて作らされたのだった。
「成さんって何でも出来るんだね」
ほわあ、とフォークを手に悦ぶ達海に一人暮らしが長いからな、と成田は言う。
「自炊を始めれば自然とそうなるさ」
「俺、寮出たら餓死するって周りから言われるよ」
「…だろうな」
「だろうなじゃないよー」
ぷくっと片頬を膨らませて拗ねた表情をする。
でもまあいっか、と達海はすぐに笑った。
「お腹空いたら成さんちに転がり込むから」
「…なんだそれは」
「お嫁に貰ってよ」
しかし成田は「家事の一つも出来ない嫁はいらん」と突っぱねると、ええー?と達海が不服そうに声を上げる。
「じゃあお婿に貰ってくれる?」
ナポリタンをフォークに巻きつけながら見上げてくる達海に、成田はぐっと声を詰まらせた。



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ついったで頂いたネタを形にしてみたwww





好きだって言わせてよ
(三雲×達海/ジャイアントキリング)

持田さんにバレたら殺されるな、なんて思っていられたのは最初だけで。
「あっ、みく、も…!」
しがみ付いてくる達海を下から突き上げながら三雲は荒い息を吐く。
「達海さん、達海さん…!」
ぬちゅぬちゅと突き上げながら仰け反った喉に吸い付くと、達海の声が高まった。
「も、と、もっとこすって、おくまでえぐって…!」
言われたとおりに強く腰を進めると達海の中がきゅうときつく締まり、三雲を高みに連れ去ろうとする。
「た、つみさん、そんなに締め付けたら出ちゃいますけど…!」
「ぅ、んっ、イッて、ナカに出して…!」
達海の要望に応えるべく三雲が突き上げを激しくすると、あっという間に達海は極まって白濁とした精液を吐き出した。
「う、くっ…」
その締め付けに三雲もまた達海の中で達する。
「あ、ああ…」
びゅくびゅくと生温かいそれが腸壁を叩く感触に達海はぞくぞくと背を撓らせた。
「ね、もっと擦って…三雲の精液、俺の中に塗りこめてよ」
三雲の匂いが染み付くくらい。
そのうっとりした表情と声に三雲の下肢がまたずくりと疼くのを感じた。
「ぁ…また…」
中で硬さを取り戻してきたのを感じた達海が喜悦の声を上げる。
「また擦って、中で出して…溢れるくらい三雲で一杯にして」
「達海さん…!」
嬉しそうに目を細めて微笑う達海を繋がったまま押し倒し、三雲は再び腰を進めた。



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急にミクタツエロが書きたくなって書いた。平達とシチュが被ってる気がするが気のせいだ。(爆)





絶対新婚主義
(後藤×女達海/ジャイアントキリング)

※前中後その後です。


美幸を寝かしつけていると、達海がひょこっと顔を覗かせた。
「恒生、先に風呂入ってるかんな。美幸はおやすみ」
「ん、ああ」
「おやすみなさい」
手をひらひらと振って戻っていく後姿に、どこか機嫌の良さそうな雰囲気を感じる。
「お母さん、楽しそう」
「そうだな。美幸はもう寝なさい」
「はぁい」
美幸のさらりとした髪を撫で、後藤もまた風呂場へと向かった。
服を脱いで扉を開けると、達海は丁度身体を流している所だった。
「洗ってやろうか」
「お前の身体が冷えるからいいよ」
ここ暫く達海は女性体のままだ。そして今日は病院に行ってくると言っていた。
その達海の機嫌がいい、という事はきっとそういう事なのだろう。
「あのさ、こども、できてた」
身体を洗う後藤を湯船から眺めながら達海はそう言った。やはりな、と後藤は思う。
「二ヶ月だって」
身体を流すのを手伝ってやりながら言う達海に、二ヶ月か、と後藤は呟く。
「俺と、達海の子が…」
どこか実感が無いのか、ぼんやりとして言う後藤に湯船入ったら、と達海が誘う。
湯船の中で足を伸ばした後藤の上に達海が座るとざばりと湯が零れた。
「達海が俺の子を産んでくれるのか…」
「そうだよ」
ここに、と後藤はまだぺったんこの達海の下腹部をそっと撫でる。
「俺の子供が…夢みたいだ」
「嬉しい?」
「ああ、当たり前だろ」
後ろから抱き寄せられて達海はくすくすと笑う。
「恒生と俺の子ってどんなだろうな」
「達海に似て可愛いだろうな」
可愛いって何だよ、と言いながらもどこか嬉しそうに達海も言い返す。
「寧ろ恒生に似て優しいんじゃね?もし男の子だったら、男気のあるイイ男になるよ」
「そうか?きっと達海に似て人気者になるんだろうな」
そして、と後藤は達海の項に唇を落とした。
「俺に似て、世界一の嫁さんを貰うんだろうさ」
達海、ありがとう。
どういたしまして。
二人は手を合わせ、指を絡めあって微笑った。



***
タイトルはもうこれしかないと思ったwwwネタ提供ありがとうございます!





それは終わりでなく
(後藤×達海/ジャイアントキリング)

※前中後その後です。


自分が後藤の本当の娘ではないと知ったその夜、美幸は生海と一緒のベッドで眠った。
「……」
達海がリビングへ戻ると、アルバムを広げる後藤の後姿があった。
「二人とも、寝たよ」
「そうか」
振り返る事もせず後藤が応える。
「恒生、大丈夫?」
傍らに座ると、漸く後藤がアルバムから顔を上げて苦笑した。
「はは、今頃になって震えがきたよ」
ページを捲る手は確かにカタカタと震えている。
「いつかは本当の事を伝えなきゃいけないって覚悟をしてたはずなんだが、いざその時が来ると…」
泣きそうな笑みを浮かべる後藤を達海は後ろからそっと抱きしめた。
そんな悲しい声を出さないで。泣かないで。
達海はあの時、後藤を選んだ。後悔はしていないし、後藤と美幸を育てられた事は幸せだったし、嬉しかった。
美幸は人と人の関係を滑らかにする潤滑油みたいな子供だと達海は思う。
美幸のおかげで親になれたし後藤とも夫婦になれた。思い出なんてたくさん、たくさんある。
全てが宝物のような時間だ。
「…だからさ、今度は村越にもそんな時間をやろうよ。俺たちの自慢の娘との、さ」
「そうか…そうだな」
達海の腕に自らの手を重ね、後藤は頷いた。
その夜、二人はきつく抱き合って眠った。
離したくなかった。



***
そのアルバムを私に見せろwwwネタ提供ありがとうございました!

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