「好きだって言わせたいんだもん」
(シャア×アムロ/Gパラレル)
「アムロ、私のこと好きかい?」
雑誌を読んでいたらそんな事を抜かしながら絡んできたので「まあそれなりに」と返したら、とても不満そうな空気を感じたけれど無視することにした。
「アムロ、私のこと好きかい?」
また聞いてきたので「少しだけ」と返したらやっぱり不満そうだった。
「アムロ、私のこと好きかい?」
いい加減鬱陶しかったので「スキスキダイスキセカイイチー」と返したらそれでもまだ不満そうだった。
そもそも俺が雑誌を読みながら答えること事態がもう気に食わないらしい事は分かっていたがそんな事知ったことじゃない。
「アムロ、私のこと好きかい?」
四度目だよこの男。
このまま放置しておけば十回でも百回でも言い続けそうなので仕方なく俺は雑誌から視線を上げた。
すると丁度彼の顔が目の前にあったので、少しだけ背伸びをしてその唇にキスしてやった。
「好きだよ、シャア」
仕方ないのでそう言ってやると、漸く満足したように彼は俺の身体を抱きしめた。
ああ窮屈だ。
けれどそれが心地よいと思ってしまう自分もそろそろダメなのかもしれない。
そんな事を思いながら、雑誌を閉じた。
***
最初、ガトアムで書こうと思ったのですが案外ガトーはさらりと好きだといいそうだったのでやめました。(爆)