「お前じゃないと駄目なんだってばぁ…」
(ガトー×アムロ/SRW)
「つまり、アムロは筋肉が好きなんだね?」
ガトーの好きなところについて答えたらそう返された。
「はあ、まあ」
「じゃあ私がガトーくらい逞しくなったら好きになってくれるかね」
「気持ち悪いからやめてください」
棒読みで即答。眼差しが痛い。
それに、と視線を辺りに廻らせながら続けた。
あ、発見。
「筋肉が、じゃなくて、ガトーの筋肉が、好きなんです」
それじゃ。
「アムロ!」
聞こえない聞こえない。
もう、ガトーしか見てないんだから。
***
毎日更新の原点に立ち返ってSSS。というか一コマネタ。
最初は数行の、日常の一コマネタだったなあ、とふと思い返したので。
ちなみにさりげなく雑多ページ、アムロ祭の「9月13日の花」とリンクしてます。(いつの話だ)
「解った。一生面倒見てやるから!」
(コウ、アムロ/SRW)
「コウ、また人参残してる」
「だ、だって…」
口の中で何やらもごもご言っているコウを一睨み。
「コウ」
「〜〜〜〜」
泣きそうな目で見てきたが、これも無視。
「…コウ、キライなものでも食べれるようにならないと」
「…アムロが食べさせてくれるなら」
……ん?
「…そんな事でいいの?」
「アムロが食べさせてくれるならオレ、頑張るよ!!」
それじゃあ、と人参のグラッセをフォークに突き刺してコウの口元へ持っていく。
「はい、あーん」
「〜〜〜んっ」
ぱくっとそれを頬張り、ぎゅーっと目を綴じで殆ど咀嚼もせずごきゅりと飲み込む。
「…ぷはっ」
「はい、よくできました」
涙目になっているコウの頭をわしわし撫でてやると、撫でる手に頭をすり寄せてきた。
犬みたい。
ああ、何かコレ、癖になりそう…。
***
そしてアムロ祭「9月6日の花」に続く。(爆)
「何か、お前といると落ち着かねェなぁ」
(シャア×アムロ/SRW)
「……」
「……」
「……ねえ」
「何だいアムロ」
「食堂はこんなに空いてるのに、何でわざわざ隣に座るの」
「君と食事を共にしたかったからさ」
「…やめてくれない?」
「何故だい」
「……」
「アムロ?」
「……何か、あんたがいると落ち着かないんだよ」
「何故だい」
「……」
「アムロ」
「…むかつくなあ、その笑顔」
***
きっとアムロはフォークをがじがじ噛みながら話してる。
「結論としては…好き…なんだと思う」
(ガトー×アムロ/SRW)
ブライトに怒られた。
これ以上ハロを増殖させるなとも言われた。
今回のは傑作だったのになあ。
保温ポット機能付きハロ。
カップも内蔵されてるから呼べばすぐ温かい紅茶なりコーヒーなりが飲める。
良いアイディアだと思ったんだけどなあ。
ねえ、ガトーはどう思う?
「…数が一番の問題だと思うが」
えー各部署に1個ずつは作りたかったんだけど…。
「勘弁してくれ…何故それほどまでにハロに拘るのだ」
うーん…?好き…なんだろうね。
初めて作った子だからかなあ。
凄く愛着があるっていうか。
可愛いと思わない?ほら。
「……勘弁してくれ」
***
ハロマニア・アムロ。
「デートのお誘いに来たんだけど?」
(ガトー×アムロ/SRW)
幾らなんでもこれはないんじゃないだろうか。アムロは思う。
仮にも同じ職場であるにもかかわらず。
仮にも恋人同士であるにもかかわらず。
この一週間、挨拶程度しか交流がないって、なんなのさ。
ええい、何処へ行った。
……あ、発見。
「ガトー少佐」
全く、やってらんないね。
「昼食、まだだよね。一緒にどうかな」
やっと二人の時間が取れるかと思えば、結局、食事の間のみ。
「いいよね、勿論」
それでもまあ、無いよりマシか。
***
眠い。
「馬鹿な奴ほど可愛いっていう、アレだ」
(カミーユ、アムロ/SRW)
アムロはうきうきとした表情で通路を駆けていた。
その両腕には一ダースを越える小型ハロを抱えていた。
ちなみに小型のハロといっても某種が弾ける彼らの世界のハロのように色とりどりではなく、全て従来のライトグリーンである。
「あ、アムロさ…どうしたんですか、そのちびハロの大群は」
通路向こうからやってきたカミーユがぎょっとしたような目でアムロが抱えた黄緑の球体たちを見下ろす。
「これ?これねえ…」
するとアムロは待ってました、と言わんばかりにぱっとその手を放した。
「わっ…え?」
重力に従い、床に散らばるかと思われた小型ハロ群は、ふわりとその場に浮き上がり、ふよふよと漂い始める。
「あのね、AIの代わりにサイコミュ積んでみたんだ」
ハロビットって名づけてみたんだけどどう?……どう?と言われましても。
「…あの、『ビット』ってことは、」
もしかして、と続けようとした声はビッという空気を切り裂く音に遮られた。
音の方角、頭上を見上げてみれば、カミーユの頭上を漂っていた小型ハロ…ハロビットの口がかぱっと開き、
小さいながらも脅威を感じさせるビーム砲を覗かせていた。
「僕の半径五メートル以内に入るなって言ったよね、クワトロ大尉」
にこっとした笑みから逃れるように背後を振り向けば、珍しく余裕のない薄ら笑いを浮かべ、諸手を挙げたクワトロ・バジーナ大尉の姿があった。
ちなみにその首筋を僅かに外れた箇所の壁には直径一センチほどの焼け焦げた跡がある。
「いや、君の声が聞こえたものだから、わかった、わかったからそれは勘弁してくれ」
カミーユが再びアムロを振り返れば、にこりと慈悲に満ちた微笑みを浮かべた彼の周りには口を開けた無数のハロビット。
アンド微笑みからは想像もつかないほどの痛いプレッシャー。
「では、失礼するよ」
ハハハ、と乾いた笑いを浮かべながら去っていくクワトロ。と同時に閉口していくハロビット。
こんな時、なんて言えばいいんだろうか。
「他にも体当たりも出来るんだよ」
ね、便利でしょう?
にっこりと微笑むアムロ。
ああ、こんな時、なんて言えば。
カミーユは思わずがくりと項垂れた。
***
種のちびハロどもをアムロが見たら凄いことになると思う。という話。
「好き過ぎておかしくなっちまいそう」
(シャア×アムロ/SRW)
こう言っては何だが、好意を受けることには慣れている。
すぐ傍に好きだの愛してるだの臆面も無く言ってのけるバカがいるせいだと思うのだが。
しかし、逆にこちらから好意を面に出すことは苦手な方だと思う…というか、苦手だ。
ガラじゃない、とも思うし、何より、気恥ずかしくてならない。
そう思ってるのを知ってるくせに、このバカはしつこく聞いてくる。
普段はそんな事ないのに、一度聞いてくると言うまで離さない。
ああもう言えばいいんだろ言えば。
「ハイハイ好きだよ。これでいいだろ」
何だよ何が不満なんだよいいだろ言ったんだから。
言えって言ったのアンタだろ。
あーもう鬱陶しいったらありゃしない!はーなーせー!!!
「だから!好き過ぎてアタマおかしいんじゃないかってくらい好きだってば!」
うわっっとと…急に離すなよ!
……ちょっと、シャア?
何悶えてんの。気持ち悪いなあ。
***
自分が何を言ったのか自覚するまであと10秒。
「…また明日、この場所で…会って、くれますか」
(カミーユ、アムロ/CCA後)
出会えたのは、本当に偶然だった。
この時ほど己のNTとしての力に感謝した事はないだろう。
懐かしい、そして何より焦がれ求めた波にハッと顔を向ければ、そこには同じ様に驚いたような顔をしたあなた。
「アムロさん」
カミーユ、とあなたの唇が動いたのがハッキリとわかった。
「あのっ」
声を上げた俺に、あなたは穏やかに笑って人差し指をそっとその唇に当てた。
「ごめん、人を待たせてるから」
そう去っていこうとするあなたの腕を取って引き止める。
確かに、存在する。
「じゃあ明日、明日、また、この場所で…」
するとあなたは柔らかな笑みをそのままに、じゃあ、ランチでも一緒に食べようかと言った。
「じゃあ、またな、カミーユ」
するりとすり抜けていく腕。
「待ってますからっ、俺、ずっと待ってますから!」
あなたは俺に背を向けたまま、軽く手を振った。
***
行方不明だったアムロと地球で仕事してるカミーユ。偶然の邂逅。
「うーんと…じゃあキス10回分で」
(ガトー×アムロ/SRW)
最近、ガトーが冷たい。
忙しいというのは分かってるんだけど。(実際僕自身も忙しいし)
だけど、たまに顔を合わせた時くらい何か言ってくれてもいいじゃないか。
イライラして、ついついタダでさえ少ない睡眠時間を削って趣味に没頭してみる。
趣味。つまり機械弄り。
もう少し具体的に言うなら、ハロ造り。
これ以上AIチップを無駄遣いするなとブライとに怒られたばかりだけど知ったことか。
何だよ、たった一ダース作っただけであんなに怒らなくてもいいじゃないか。
『アムロ、私だ』
…嬉しいはずなのに、今はちょっと捻くれた気分で。
「どうぞ」
シュン、と音を立てて背後で扉が開かれる。
構わずハロを弄っていると微かな溜息が聞こえた。何だよ。
「…最近、隈が酷いぞ」
「誰のせいだと思ってるの」
「……私の所為になるのか?コレは」
「なるんだよ」
こつ、こつ、こつ。すぐ後ろに立つ気配。
「…如何すればいいのだ」
そこで漸く僕はハロを弄る手を止めて背後を見上げた。
そこには不機嫌極まりない(としか見えないが実は戸惑っている)顔をしたガトー。
ああ、自分ってなんて現金。
顔見ただけで、結構機嫌直ってる。
だからにかっと笑って、
「うーんと…じゃあキス10回ね」
それで許してあげるよ。
***
ガトアム。(それ以上何を言えと…orz)
「俺って“愛してる”とか似合わないよなー…」
(ブライト、アムロ/SRW)
「俺って“愛してる”とかって台詞、似合わないよなー」
「何だ突然」
「だってさーこの前ジュドーが欲しかったパーツジャンク屋で見つけてきてくれてさーノリでジュドー愛してるーって抱きついたら
ジュドー固まっちゃうしカミーユは何でか怒るしクワトロ大尉なんて泣き付いてきて気持ち悪かったし」
やっぱガラにもないこと言うもんじゃないねーと暢気にコーヒーを啜るアムロに、ブライトは溜息をついた。
「そういう事じゃないだろ…」
***
ジュドーはカミーユに修正されました。
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