親バカ根性一本勝ち!





「よぉ、パーパ、タイガー」
ヒーローを寝かし付けていたシンタローとタイガーは聞きなれたその声に振り返る。
「しっ」
思った通りの人物に、二人は口元で人差し指を立て、静かにしろと合図する。
バードは苦笑して足音を忍ばせながら洞窟内へ足を踏み入れ、シンタローの隣りにしゃがみ込んだ。
目の前にはもうすぐ四歳になる彼の愛息がすやすやと寝息を立てている。
いつもの様にシンタローの洞窟へ来たある日、彼が腕に抱いていたその赤子を誰の子だと聞いた所、彼は自分の息子宣言をしてバードを仰天させた。
「……」
トントンと彼はバードの方を突付き、「何の用だ?」と視線で聞いてくる。バードはくいっと洞窟の外を指し、外へ行こうと促す。
「……(ええ〜?)」
あからさまにヒーローの側を離れるのが嫌だという顔をするシンタロー。
「……!(いいから来い!タイガー!後任せたぞ!)」
「…??(う?ガウ…)」
「!!!!(ヒィ〜ロォ〜〜!!)」
抵抗するシンタローを無理矢理引き摺ってバードは洞窟の外へ出た。



「…ここなら話し声も聞えないだろ」
「あああヒーロー!」
洞窟の裏手の森中でバードは溜息を吐いた。
人王の息子だから予想は付いていたものの、見事なまでの子煩悩。親バカ。
「タイガーがついてんだからそう心配するなって」
「だが…」
「それより!」
洞窟に戻りたがるシンタローの腕を掴み、その体を背後の木に押し付ける。
「ヒーローの世話で忙しいのは分かるけどよ、さすがに二週間も放って置かれると淋しーモンがあるんだけど」
ジト目で言うと、シンタローは乾いた笑いを洩らして「悪い悪い」と謝る。バードは「本当に悪いと思ってんのかよ」と呟きながらその日に焼けた首筋に口付ける。
「ちょ、ちょっと待て。お前、する気か?」
「ヒーローも寝てんだから、今ならいいだろ?」
「え?!ヒーローの寝顔見ていたいのに!」
「黙らっしゃい!」
バードは問答無用で腰蓑の中に手を差し入れ、彼自身を握り込む。
「…っ…バー、ド…」
首筋に軽く歯を立てながら彼自身に添えた手をゆっくりと上下させていく。
「お前だって溜まってんだろ…ちょっと触っただけでもう固くなってるぜ」
「ぁっ……んっ…」
外だからと唇を噛んで声を押し殺すシンタローの姿に欲情する自分をバードは抑えられなかった。
「もう先端濡れて来てるぜ…」
「ぅ、ん……ふ……」
バードは膝を付くと、その先走り液に濡れるシンタロー自身にぴちゃりと舌を這わせる。
「あっ…ぅんっ…!」
強い刺激に声が漏れ、シンタローは手を口元へやり声を抑えようとする。バードは先端を舌先で突付き、深く咥え込む。
「ふ、ぁ……っん……」
上下させる動きを速めると、シンタローの手がバードの髪に絡められる。限界が近い事を悟ったバードはそれを促すように軽く吸ってやる。
「っんん!!」
びくりと痙攣してシンタローが達し、バードはその青臭さに微かに顔を顰めながら吐き出された体液を飲み下す。
「…っは……はぁ…」
自身から口を離すと、脱力したシンタローがずるずると座り込む。反対にバードが立ち上ると、ズボンから猛った自身を取り出す。
「悪ぃ、余裕ねえんだ…」
バードの言葉にシンタローは小さく頷くと膝立ちしてバード自身に舌を這わせる。
「…っ……」
丹念にそれを舐め、濡らしていくとぐいっと顔を引き剥がされる。シンタローが木に凭れる様にして座ると、バードがその脚を開き、抱え上げる。
「ぁっ……」
己の唾液で濡れたそれを押し当てられ、シンタローはぞくりと身じろく。
「力抜いてねえと切れるぜ…」
バードがゆっくりと彼の中へ己を沈めようとする。

「ぱぁあ〜〜ぱぁ〜〜!!!!!」

「「?!」」
洞窟内から響いてきた幼子の声に真っ先に反応したのは当然シンタローだった。
「ヒーロー!!」
どかっとバードを蹴ってシンタローは洞窟へと駆けて行ってしまった。
「ちょ、オイ、マジかよ…」
取り残されたバードは己の猛ったそれを持て余して蹲る。
「…俺、不幸だな…」
熱が冷めるまでこのままかと、バードは哀愁漂う溜息を吐いた。








(END)
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ごめんバード(笑)…というわけで書いてしまいました「自由人HERO」モノ!!さり気にマイブームです。というか柴田先生モノがブーム。(笑)パプワとかも好き♪モチ、シンタロー総受け(爆)マジック、ミヤギ、ハーレム、白シンタロー、アラシヤマとか…(笑)自由人だとバード、ヒーロー(超人バージョン)、アラっち(笑)、リュウ、一応タイガーやキリー君。あは☆そんなん書いてる暇あったら連載物やキリリク書けよとか自分でも思ってみたり★
(2000/10/18/高槻桂)

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