レティシャが亡くなったのは、ジュードがトリグラフにやってきて一年が過ぎた頃だった。
一時的に意識が混濁し、意味を成さない呻き声を時折あげていたが、夜になって小康状態になり落ち着きを取り戻した。
その日はアルヴィンとジュードは療養所に泊まり込むことにし、レティシャの傍に付き添っていた。
「……ぅ……」
夜も更けてきた頃、ふっとレティシャが目を覚ました。
「レティシャさん」
アルフレドが声を掛けると、レティシャはぼうっとした目でアルヴィンを見てふわりと笑った。
「どうしたの、アルフレド。そんな悲しそうな顔をして」
アルヴィンが目を見開く。この数年、息子の顔を知覚できなかった母親が穏やかな笑みを浮かべてアルヴィンを見上げていた。
「……母さん……?」
「やっと帰ってきてくれたのね、アルフレド。明日はお祝いだわ。大きなピーチパイを焼かなくちゃ」
そしてアルヴィンの隣に座っていたジュードに視線を移すと、あなたもいたのね、と微笑んだ。
「アルフレドと仲良くしてくれて、本当にありがとう。これからも仲良くしてあげてね」
「はい、レティシャさん……」
ふふ、とレティシャは楽しそうに笑う。
「明日はアルフレドの好きな物ばかり作ってあげるわ。ジュードさんも是非一緒に食べて行って頂戴」
「ええ、是非」
「母さんの手料理、久しぶりだよ。楽しみだな」
アルヴィンの穏やかな声に、レティシャは楽しみにしておいて、と微笑む。
「あら……安心したら眠くなってきちゃったわ……」
「ゆっくり休むと良いよ、母さん」
「でも、折角アルフレドが帰ってきてくれたのに」
大丈夫、とアルヴィンは母親の手にそっと己の手を重ねる。
「これからはずっと傍にいるから。だからもう、安心して眠っていいんだ」
アルヴィンの言葉にレティシャは安心した様に頷いた。
「そう……なら良いわね……ああ……明日が楽しみだわ……」
そうしてレティシャはゆっくりと目を閉じた。
「おやすみ……母さん……」
それが二度と目覚める事のない眠りだと、アルヴィンとジュードは知っていた。

 


レティシャの死は、アルヴィンとジュード、そしてバランとレティシャを診ていた医師や看護師たちだけで見送った。
簡易的な葬儀を終わらせ、ジュードはアルヴィンの後についてアパルトマンに帰って来た。
部屋に入った途端、きつく抱きしめられる。
「アルヴィン……」
その首筋に顔を埋め、ジュードは広い背に腕を回した。
「ねえ、アルヴィン……レティシャさんはきっと、最期にアルヴィンに会えて嬉しかったと思うよ」
「……」
「幸せな気持ちで眠りに就けたんだって、僕は思ってる」
「……ジュード」
小さく囁かれたそれに、ジュードはうん、と短く答える。
「……抱いても、良いか」
「……うん、良いよ」
漸くきつい抱擁から解放されたジュードはアルヴィンに手を引かれ、寝室へと向かった。
とさりとベッドに押し倒され、ズボンを下着ごと剥ぎ取られた。
「なあ、ジュード。自分で解してみろよ」
ここ、と固く閉ざされた蕾に指を滑らすアルヴィンを、ジュードは戸惑ったように見上げる。
しかしじっと見下ろしてくるアルヴィンの視線に、ジュードはやがて恥ずかしそうにこくりと頷いた。
「ほら、手、出して」
アルヴィンがベッドサイドに置かれたチェストからローションの入ったボトルを取り出して、ジュードの掌にとろりと垂らす。
「やり方、わかるよな」
「……うん……」
ジュードは羞恥心に耐えながらそろりとそこに指を這わせる。
冷ややかなぬめりの力を借りて指をそこに押し込むと、恐る恐る中へと押し込んでいった。
「ほら、前も触って」
「ん……」
もう片方の手を緩く勃ち上がり始めているそれに添え、ぎこちない手つきで上下させる。
「自分の感じるところ、探してみろよ」
「う、ん……」
アルヴィンに触られている時は何処を触られても気持ちが良いのに、何故か自分の手だと然程気持ち良くない。
それでもジュードが自身を扱きながら指の腹で中を探っていると、ぴりっとした快感が背筋を走った。
ここ、かな……。ジュードはそこを強めに擦るとまた微電流のような快感が走る。
ひくりと蠢いた内壁に、いつも僕、こんな風になってるのかな、と思う。
しかし自分では余り奥まで指が届かない。もどかしさを感じてジュードが腰を揺らめかすと、それまでじっと見下ろしていたアルヴィンがふっと笑った。
「そんな調子じゃ、いつまでたってもイけねえぞ」
「だ、って……」
後ろより前を弄る方が気持ちよくて、ジュードはか細い息を吐きながら扱く手を速めていく。
「ジュード君、舐めて」
アルヴィンはズボンの前を寛げると緩やかに勃ち上がっているそれを取り出した。
「ほら」
アルヴィンがジュードの体を跨いでその先端をその唇に押し当てる。
「ん、ふ……」
薄く開いた唇を割って押し込まれたそれにジュードは懸命に舌を絡めた。
子供が飴を舐る様なそれに、アルヴィンは歯は立てるなよ、と囁いて強引に口内の奥へと腰を進めた。
「んんっ」
ジュードが苦しげな声を上げる。けれどアルヴィンはそれに構わず喉を突くように腰を振った。
「んん、ん、ふ、んんっ」
硬く太くなっていくその熱に、苦しげに細められたジュードの瞳にじわりと涙が浮かぶ。
「よく濡らせよ」
「んむ、ん、んんっ、んっ」
やがて口内を犯していたそれがずるりと抜き出され、ジュードは空気を求めて荒い息を繰り返した。
そんなジュードの脚を抱え上げ、動きの止まっていたジュードの指を引き抜くと代わりに己の熱を押し当てた。
「アルヴィ、まだ……あ、あっ……!」
まだ解れきっていないそこを無理矢理広げていく熱に、ジュードは背を撓らせる。
「あ、るび……!」
「……」
アルヴィンは無言のまま熱を根元まで押し込むと、馴染む間も与えず抜き差しを始めた。
「あ、あっ、あるび、アルヴィン……!」
自分で触っていた時は弱い快感しか伝えてこなかったのに、アルヴィンの熱が内壁を擦ると全身が歓喜に震えた。
「あっ、ぁんっ、んっ、もっと、アルヴィ、もっと擦って……!」
「ジュード……!」
アルヴィンの手がジュードの上着を捲り上げ、その胸元の突起をきゅっと摘まむ。
「んっ」
自分で触ってもなんともないそこは、アルヴィンに触られた途端ぷくりと勃ち上がってその存在を主張した。
「アル、アルヴィン……!」
薄く唇を開いて誘うと、アルヴィンが深く口付けてくる。
水音を立てて舌を絡めあい、唾液を奪い合う様に吸った。
「ん、んんっ、ふぁ、あっ、あっ」
激しくなっていくその動きに、ジュードはアルヴィンの背に腕を廻してしがみ付いた。
「あっ、あっ、あ、いっちゃ、いっちゃう……!あ、ああっ」
「……っ……」
ジュードが己の腹の上に熱を弾けさせると、アルヴィンもまた引きずられるようにしてジュードの中に吐精した。
「……っは……ぁ……」
「……」
荒い息を繰り返しながら脱力するジュードの体を、アルヴィンは繋がったまま抱きしめる。
「……悪い。手荒に扱った」
低い声に、ジュードはその首筋に頬を摺り寄せながら大丈夫、と微笑んだ。
「今は辛い時だって、わかってるから」
ジュードがそっと優しくアルヴィンの髪を撫でると、抱き締める力が強くなる。
「……ジュード、愛してる」
「うん、僕もアルヴィンを愛してるよ」
「ずっと、傍にいてくれ」
「うん、約束する。アルヴィンと一緒にいる」
「……愛してる。愛してるんだ」
次第に震えだしたその声に、ジュードは優しく僕もだよ、と応える。
「レティシャさんもアルヴィンの事、愛してたよ」
「……っ……」
震えるその背を、ジュードは何度も慰撫するように撫でた。

 


レティシャが亡くなるまで、アルヴィンとジュードはろくに働いていなかった。
時折バランの仕事を手伝って小金を稼ぐくらいで、それ以外はアルヴィンの貯金で賄っていた。
元領主の息子だけあってアルヴィンの資産は数年は二人で遊んで暮らせるくらいのものだった。
だがレティシャが亡くなって一か月が経った頃。ジュードは働こうと思う、とアルヴィンに打ち明けた。
「中央公園の近くにレストランがあるでしょ?そこが厨房見習いを募集してたんだ」
「ああ、あのカフェレストランか」
「良いかな?」
アルヴィンは暫く考えた後、良いんじゃないの?と小首を傾げた。
「ありがとう。実はもう面接申し込んできちゃったんだ」
えへへと笑うジュードをアルヴィンは抱き寄せる。
「じゃあ昼間はジュード君と離ればなれか」
「僕は朝のシフトに応募したから夕方には帰ってくるよ」
「ふうん」
天井を見上げて何かを考え込んでいたアルヴィンは、ふと思いついた様ににやっと笑った。
「面接はいつ?」
「明日の昼過ぎだよ」
「そう。気を付けてな」
くしゃりと髪を撫でられて、ジュードはうん、と嬉しそうに笑った。
そして見事面接に受かったジュードはその翌日から厨房に入る事になった。
ジュードがアルヴィンに行ってきますのキスをして家を出て、店に行くと店長夫妻がよろしく頼むよ、と笑った。
この店は夫が厨房を、妻がホールを受け持って切り盛りしており、他にも数人の厨房社員とホールを担当する者がいた。
「ジュード君の他にももう一人、今日から入る人がいるんだよ」
「そうなんですか」
すると店の扉が開いて長身の男が入ってきた。
え、とジュードは目を丸くする。その男はどう見てもついさっき家に置いてきた筈のアルヴィンだった。
店長はアルヴィンを見ると来たな、と笑った。
「もう一人の新人のアルヴィンだ。ホールを担当してもらう」
「え、え?」
「アルヴィン、こっちが厨房見習いで入ったジュード君だ」
店長に紹介され、アルヴィンは混乱しているジュードにぱちんとウインクをして宜しく、と笑った。
「さあ、二人には早速頑張ってもらうからな」
制服に着替えるために更衣室へ向かうと、ジュードはどういう事なの、とアルヴィンに小声で尋ねた。
「だって俺待つのって苦手でさぁ。ホールも募集してるっていうから丁度良いと思って」
ジュード君と一緒に居られるしな、と笑うアルヴィンに、もう、とジュードは唇を尖らせる。
「言ってくれればよかったのに」
「驚かせたかったんだよ」
二人はそれぞれの制服に着替え、厨房とホールへと向かった。
新人同士さっそく仲良くなったのか、なんて店長に声を掛けられながらジュードは曖昧な笑みを浮かべた。

 


ジュードとアルヴィンは二年の間その店に勤めた。
その頃にはジュードはデザートに供されるプチフールの作成を任されるまでになり、アルヴィンもホールチーフを任されていた。
ジュードの作るプチフールは人気が高く、ティータイム時には数時間で完売した。
アルヴィンもまたフットマンとして培った物腰の良さと甘い顔立ちから女性客に人気があった。
そんな二人が同時に辞めると言い出したものだから、店長夫妻を始めとして周りはそれを惜しんだ。
けれど二人がカフェ・バールをやりたいのだと言うと、最終的には頑張りなさい、と送り出してくれた。
二人はあちこちの物件を周り、中心市街地から少し外れた場所を選んだ。
レガーメと名付けられたその小さなカフェ・バールは少しずつ口伝で評判が広がっていき、店を始めて一年が過ぎる頃にはちょっとした隠れ家的な店として名を馳せていた。
その店はまだ年若いバールマンがコーヒーや紅茶を淹れ、ブリオッシュを始めとしてパニーノやサラダやマリネ、ショートパスタからドルチェまで作る。客の要望があればチョコラータも供した。
バールマンはまだ二十歳にすら届いていないだろう年の少年とすら言っていい青年で、艶やかな黒髪に猫のように少し釣り上がった蜂蜜色の瞳を持ち、柔らかい声音で客を癒した。
それを補佐するのが三十前後の甘い顔立ちをした男だ。
この男は日が暮れてからが本領発揮だった。夜はアルコールも供すこの店では、アルコールに関してはこの男が取り仕切っていた。
バールマンの作る料理はどれも味が良かったが、その中でも特にアップルパイが人気だった。
カスタードの敷かれたパイ生地の上にたっぷりのリンゴを乗せ、程よくラム酒で煮込まれたレーズンが散ったそのパイは早ければ昼を周る頃には売り切れる程だった。
そんなある日、レガーメを二人の男が訪れた。
「ジュード」
「はい」
ジュードは声のした方に目をやり、そこに立っていたのがルドガーとユリウスだと認識するとぱあっと顔に喜色を浮かべた。
「ルドガー!ユリウスさん!」
ジュードはカウンターを飛び出すとルドガーの腕の中に飛び込んだ。
「久しぶり!」
ジュートとルドガーはずっと手紙のやり取りをしていた。そして二人は夏季休暇を使って毎年こうして会いに来てくれる。
勿論、ガイアスには内緒で、だ。
「ジュード、少し背が伸びたんじゃないか?」
「えへへ、そうかな?」
人目も気にせず抱き合う二人に、ちょっとちょっと、とアルヴィンが割って入る。
「ジュード君はお仕事に戻ろうね」
「はぁい」
引き剥がされてカウンターの中に戻ると、ジュードは二人に何飲む?と聞いた。
「俺はシナモンプラスのカプチーノで。兄さんはエスプレッソだよね」
「ああ」
「一緒に何か食べる?」
「アップルパイはまだあるかな」
ルドガーの問いに、ジュードは大丈夫だよ、と笑う。
「あとパニーノもお願いしていいかな。お腹空いちゃって」
「トマトとモッツァレラと生ハムとレタスで良いかな。オニオンとオリーブは?」
「うん、多めだと嬉しい」
任せて、とジュードは笑うと鼻歌を歌いながらコーヒーの準備をしつつ手際よくパンに具材を挟んでいく。
料金を払い、いくつか言葉を交わしているとやがて二人の前にコーヒーとパニーノが出される。
その横にアルヴィンが切り分けられたアップルパイの乗った皿を置いた。
「あとこれはサービス」
他の客には内緒な、とアルヴィンが笑って差し出したのは、小さめの器に盛られたキャロットラペと、海老とアボカドを自家製ドレッシングで和えたものだった。
「ありがとう、アルヴィン」
「すまないな」
「良いって事よ」
二人はパニーノに齧り付く。トマトの甘みと生ハムの塩気が丁度良く混ざって美味い。
「うん、凄く美味しいよ。ね、兄さん」
「ああ、ラペもオレンジの風味が効いていて美味しいよ」
二人の言葉にジュードはほっとした様に顔を綻ばせた。
「良かった」
「俺のジュード君が作る料理は何でも美味いんだぜ」
にやにやと笑うアルヴィンに、なんの、とユリウスも笑う。
「うちのルドガーだって負けてはいないぞ」
「うん、ルドガーの作る料理は凄く美味しいものね」
にこにことしながらそうだ、とジュードが手を叩く。
「明日はお店の定休日だから、うちで一緒にご飯作らない?」
「良いね。久しぶりに一緒に作ろうか」
きゃっきゃとはしゃぐジュードの姿に、こら、とアルヴィンがその頬を指先で突く。
「勝手に話を進めない」
「え、駄目なの?」
きょとんと小首を傾げるジュードに、まあいいけどさ、とアルヴィンは肩を竦める。
「じゃあ決定!」
ぱしんと手を合わせるジュードとルドガーに、ほんと仲の良い事で、とアルヴィンは唇を尖らせた。
そうして他の客の相手をしながらもルドガーとユリウスの近況を聞きながら、ジュードは自らの近況も語った。
そしてふと視線を落とし、あの、とちらりとユリウスを見た。
「旦那様かい」
ユリウスの言葉にこくりとジュードが頷く。
マティス家には時折こちらの近況を手紙で報告していた。
ディラックからの返事が来る事は無かったが、エリンがいつも返事をくれた。
しかしガイアスとは当然、あの日以来連絡は取っていない。
二人がトリグラフで暮らしている事はユリウスが報告したと言っていたが、だからと何があったと言うわけでもない。
「それなりにお元気だよ。最近は養女を迎えられた」
「養女?」
「ああ。離れの屋敷を覚えているかい」
ええと、とジュードは記憶を掘り起こす。確かに屋敷から少し離れた所に小さめの屋敷があったはずだ。
「あれだろ、前領主の親戚かなんかが住んでるってやつだろ」
ジュードよりは遥かに長くあの屋敷に勤めていたアルヴィンが言うと、そうだ、とユリウスが頷いた。
「あの離れには前領主の縁者である男とその娘が住んでいた。だが先日その父親が病で亡くなってね。娘には父親以外に身寄りもなかったから、旦那様が引き取られたんだ」
「エルっていってね、とても可愛い子だよ。確か今年で十二歳になったかな」
「へえ、あの旦那様がねえ」
アルヴィンの意外そうな声に、ジュードが旦那様はお優しいから、と微笑んだ。
「まあ、ジュード君には優しかっただろうけどさ」
「もう、またそういう事言って」
つんと尖らせたジュードの唇をアルヴィンが指先でぷにぷにと突く。
「だってさぁ」
「だってじゃありません」
「はぁい、ジュードママ」
二人のじゃれあいに、ルドガーはくすりと笑みを零す。
「仲良くやっているようだね」
その言葉にジュードは少し恥ずかしそうに、けれど嬉しそうに笑った。おたくらもな、とアルヴィンも笑う。
「それじゃあ、俺たちは街を観光してこようかな。また夕方に寄るよ」
「うん、いってらっしゃい」
二人が並んで出ていくと、ジュード君さあ、とアルヴィンが他の客のドルチェを盛り付けながら言う。
「あの二人が来るとほんと楽しそうだよね。活き活きしてるっていうか」
「ふふ、だってあの二人は僕のお兄ちゃんだから」
「ほーんと、仲が宜しい事で」
含みを持った言い方をするアルヴィンに、ジュードはくすりと笑って紅茶をカップに注ぐ。
「アルヴィンって、時々凄く可愛いよね」
「はい?」
怪訝そうな顔をするアルヴィンに、ジュードはくすくすと笑みを零した。
「ずっと一緒に居ようね、アルヴィン」
微かに目を見張ったアルヴィンは、ふっと苦笑するとおたくにゃ敵わないな、と肩を竦めてジュードの耳元に顔を寄せた。
「愛してるよ、ジュード」
そっと囁かれたそれに、ジュードは花が綻ぶような笑顔を浮かべたのだった。

 

 


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