「何でてめえがここに居るんだよ」
声をかけられ、振り返ったのはセルジュそっくりの紅い瞳の少年でした。
「別に私が何処に居ようと私の勝手だ」
つっけんどんな返答に少々むっとしたカーシュは「ふーん?」と言葉を返します。
「可愛くねえな」
「可愛くなくて結構」
ぼそりと呟いた言葉にフェイトは眉を寄せて反論します。
まあ可愛いなんて言葉は男からしてみれば言われても嬉しくもないでしょうね。
「なあ、お前暇だろ」
「はあ?」
何と図々しいんでしょう、この男。「暇か?」ではなく「暇だろ」と来たもんです。
「ちょっと付合えよ」
「私は忙し・・・って人の話を聞け!」
フェイトの言い分なぞ聞いちゃいねえカーシュはさっさとフェイトを引っ掴んで歩き出しました。
カーシュが向かったのは・・・