「そっち座るわ」
カーシュがグレンの隣りを指すと、グレンは立ち上ってにっこりと笑いました。
「じゃあ俺のトコ座れよ。俺はもう行くしさ」
「ああ?なんか用事でもあるのかよ」
きょとんとしてグレンを見返すと、グレンは「まあね」と苦笑します。
「ちょっとテルミナまで行ってこようと思ってさ」
「ふ〜ん・・・・・・」
カーシュは考え込んだかと思いきや、途端「よし」と頷きます。
「俺も行くぜ」
「え?だってカーシュ御飯は?」
「気が変わった。さ、行こうぜ!」
さり気にダリ兄さんショック受けてます。
「悪い、ダリオ。ちょっくら弟借りるぜ」
「あ、ああ・・・・・・」
歯切れの悪い返事しか返せなかったダリオ。
ショックなのは弟との食事を邪魔されたんじゃなくお前の気変わりだと気付いてくれ。
ダリ兄さんはこの時そう願っていたそうです。
さて、テルミナに付きました。