「んあ?」
魚を咥えたまま振り返ると、そこにはスバラシイ髪型をした顔色の悪い改造人間、ギャダランが立っていました。あの髪を触ってみたいと思うのは私だけでしょうか?そこのアナタ、思った事有りません?何で固めてあるんでしょうね。海に浸かってると彼の体は錆びるんでしょうか。とするとあの髪はどうなんでしょう。錆びるんでしょうか。
「何をしている?」
おや、ちょいと疑問に耽っている間にも彼らの会話は進んでいたようです。
「見てわかんねえ?飯食ってんだよ」
答えつつもカーシュは次の焼き魚を取るとがつがつと食べ始めます。食べながら喋るのは止しましょう。
「蛇骨館には食堂があるだろう。何故そこで採らないんだ?」
そんなこた俺の勝手だと思いつつ口の中のものを飲み込むとデザートとして収穫した木の実を齧ります。
「あ、てめえも食うか?」
何気なく木の実を差し出してカーシュはそういやこいつの口元ってどうなってんだと疑問を持ちました。
「何だ?それは」
とりあえず受け取ったギャダランの指先の冷たさに吃驚仰天(古臭い)です。そういやコイツは人造人間だったと思い出します。
「どうかしたか?」
「あ?いや・・・それはチュコトの実だ。種は齧るなよ。舌が痺れるからな」
ギャダランは物珍しげに木の実をまじまじと見詰めます。食った事ないんかい!とカーシュはツッコミを入れたくなりましたがコイツならありえると思い、言うのを止めました。





「それで、何か用か?」


「座れば?」















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