「暇潰しついでに探索すっか」
どうやらガタイはでかくなっても中身はガキのままのようでした。カーシュはアクスを片手にウキウキしながら蛇骨館を後にしました。
「おお〜結構いるな」
大樹の根で出来た天然の橋の上でカーシュは嬉々として水の中を眺めます。
水中には狙われているとはつゆ知らずの魚達が悠々と泳いでいます。
「いやあ、大漁じゃねえか」
森の中を歩きついでに採ってきた果実を近くの岩の上に置き、カーシュは懐から何やら取り出します。
「よっと」
取り出したのはなんと小型の爆弾。え?詳しい事なんて知りませんよ。火薬や爆弾の専攻受けてませんからね。
カーシュはそれのピンを抜くとぽいっと無造作に水中に投げ込みます。
ぼむ。
軽い音を立てて水中でそれが爆ぜると、気絶してぷかぷかと面白いくらい浮いてくる魚達。
カーシュはそれをさっさと掴み取りすると意気揚々と火を起こしに掛かりました。
丁度良い焼け具合に「俺様って天才!」と自画自賛しながら魚をばく着いていると、誰かに呼ばれました。
それは・・・